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災害から2ヶ月……田舎が都会を支えている

10 5月

描きがたい将来のビジョン
  まもなく東日本大震災から2ヶ月が経とうとしている。地震と津波、そして原発事故が襲い、何をどうすればよいのか、将来像が描けないでいる。

  被災者の状況も様々である。一人一人、置かれた立場が異なる。家を流されたり、肉親を亡くした人もいれば、家もさほど震災の影響を受けずに、家族も犠牲にならなかったが、放射能の汚染地域にあるために避難しなければならない人もいる。

  世界地図で見る限りは、日本はあまりに小さい。そのために、外国の人たちから見れば、福島も東京も隣接しているように見えるかもしれない。日本全体が汚染されているように思われている。

  原発の事故は、農業や漁業、そして、工場にも多大な影響を与えている。風評被害は、予想を超えて日本全体に大きな影響を与えている。

地方が都会を支えている
  税金の配分をはじめ、議員の定数も人口に比例させよという意見が根強くある。しかし、今回の大震災でわかったことは、地方が都会を支えているという構造だ。

  農産物や畜産物、魚介類などの食料も、美しい水も空気も、田舎の大自然が産み出している。そして、最もエネルギーを使う都会のために、地方に原発があってエネルギーを供給している。そして、事故の被害は地方に集中している。

  自動車や電化製品などの部品も地方の工場が多く供給しているのである。そのために、大手の自動車会社は車の生産を休んだり、フル操業ができないでいる。

  今回の大震災によって、地方が都会を支えているんだということを多くの人たちが認識したのではないか。都会も田舎もどちらも大切なんだということを、若い人達も自覚してほしいと思う。

  また、原発事故から見えてくるのは、まちを支える産業がないばかりに、原発を誘致せざるを得なかった地区が少なくないということだ。立派な学校も、図書館も、図書館も、道路も、雇用も、原発頼みという地区では反原発を声高に唱えることができないでいる。

  以前から、「そんなに原発が安全だというんなら新宿に原発を作ったらどうか」というようなことが言われた時期もある。とにかく、今は、「オールジャパン」でこの難局を乗り越えてほしいし、そのために微々たることでも自分にできることはないかを考えて実行したい。

(日記:午前中、久しぶりに事務所で「数学のホームページ」作り。午後、バンドのカラオケ作り。3時過ぎに、家内の入院している病院へ出向き、明日手術をして下さる医師から事前の説明を受けた。そして、署名した。明日の妻の手術の成功を祈りたい。)

 
 

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