吉川英治氏の『親鸞』を読んで
創作紙芝居『親鸞』をより充実したものにするために、吉川英治氏の『親鸞』(上・中・下)を読んでいる。資料(史実)と創作を交えて書かれたこの物語は小説としてはとても面白い。
まるでその時代に居合わせたように、生き生きした会話などを取り入れながら、物語が展開していく。よくもこのような長い物語を書けたものだと感心する。
資料を取り入れながら、登場人物を決め、ストーリーを決め、話を展開させている。おそらく、史実にない人物を登場させているのではなかろうか。
テーマをより鮮明にするために、想像を巡らし、創作されているのだろうと思う。書かれたことは創作であっても、伝えたいことは真実ではなかろうかと思う。
ああ、小説が書けたらなあと思う。上手に書こうとは思わない。書きたいこと、伝えたいことを自分流に書けたらなあと思う。書きたいテーマは少なからず持っているつもりだ。
今年のやってみたいことの一つに入れてみたいと思う。幸い、知人に小説を書いている人がいる。「一度、温泉で創作について語りましょう」と年賀状に書いたところ、年賀状を2枚いただいた。
二枚目の年賀状は私の提案に答えてくれたものだ。今、完成間近の小説(9割ほどは書いてある)がある。添削してもらって完成させたいものだ。
それにしても、作家の想像力と創造力に感服する。私など足下にも及ばないが、下手は下手なりに、今年は小説を書いてみたいという気になった。
(日記 終日、吉川英治氏の『親鸞』を読んでいる。こたつに潜って。面白い。感動しながら、読んでいる。急に小説が書きたくなった。書けないと分かっていながら。)