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金という磁石

22 11月

常識
政治と金の問題は、いつまで政治の世界に存在するのだろう。企業の利益優先体質も同様になくならない。今や、“オリンピック・おもてなし……”が、色あせかけている。悲しいことだ。

今日の、猪野瀬知事の言動はどうだろうか。同氏は、T議員の選挙違反に対して捜査が入ってから、あわててT議員の親から借りた5,000万円を返還したという。そして、借りた金を返しただけだから、何も悪いことはしていないと言い張るその態度に多くの国民は違和感を感じたのではなかろうか。

金まかせの選挙ばかりでなく、食品偽装を表示の間違いと言い張る一流企業や一流料亭の社長。これでは、日本の「おもてなし」が泣く。中国を笑えない。

原発事故に対する東電の対応、とても事故を起こした当事者であるようには思えない。客が分からないからと言って長年にわたり、安価の海老を高価な海老とメニューに書いてばれるまでそれを通す一流ホテルのリーダー達。

ばれた後でも、間違いだったと言い張るその姿勢には誠意のかけらも見えない。どうも今のリーダーの一部は、ばれなければ何をしてもいいという考えているのだろうか。

実は、いくらごまかそうにも、自分はごまかせないはずである。誰も見ていないのではなく、自分が見ているはずである。日本人は、近年、自分を律する力がなくなったように思えてならない。

金は大切であるが、金に引きつけられて自分を見失っているようではリーダーとは言いがたい。金をよりよく使うのではなく、金に使われているリーダーがあまりにも多いように思えてならない。連日、テレビからは、金にまつわる不正な事件が報じられている。

食べていくことは大切だが、あまりに経済優先の“アベノミクス”は、日本をどのような方向に導くのだろうか。いかに経済が大切だとは言え、原発に関しては、小泉前総理の原動にも一理があるように思う。

巨大与党の自民党、勢力にならない野党、政治はこの先どのような方向に向かうのだろうか。日本を真っ当な方向に導いていってほしいと願うのは私ばかりではなかろう。

連日の不正な金や人命軽視のニュースが流れるが、次代を担う子ども達にどのような影響を与えているのだろうか。誰もが真剣に考えなければ、この国の前途は怪しくなる。真っ当に生きる人間がいる一方で、人の上に立つリーダーのリーダ-とも思えぬ言動には怒りを通り越し、悲しくなるのは私ばかりではなかろう。

(日記 午前中は部屋の整理。午後4時から、明後日行われる収穫感謝祭のお楽しみ抽選会の景品を買いに家内と共にホームセンターへでかけた。景品選びにたっぷり2時間かかった。景品を業者に丸投げしてそろえるのでは面白くないので、一つ一つ選んだ。景品を選んでいるだけで疲れた。でも、喜んでもらえれば苦労も報われるだろう。)

 
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