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変わりゆくパソコン環境

03 4月

2年ぶりに音楽の環境復活
 私の趣味の1つに歌作りがある。昔はデジタルな環境がなかったので、歌を作った場合、それらを形に残そうとすると大変だった。例えば作った歌を録音しようとすると、一本のマイクの周りに様々な楽器の演奏者と歌い手が集まり、録音するわけだが、素人にミキサーなどあるはずもなく、マイクからの距離で楽器の音量などを考えたっりしたりしたものだ。

 誰かが途中でミスすれば、それで初めからやり直しだ。民謡を作って吹き込んだときには大変だった。歌い手は、小舟渡の釜風呂温泉に来ておられた『三波貴志一座』の座長三波貴志氏にお願いすることにした。

 そして、学校の音楽室で、英語科の使うテープレコーダーに歌を吹き込み、それをソノシートにしたものだ。こうしなければ一般の人に聞いていただけなかったからだ。

 時は移り、今では、パソコンとデジタル音源とソフトさえあれば簡単に歌を作ったり、CDにしたりできるのだ。しかも、間違った場合にはその部分さえ訂正すればよいのだ。歌も、数回歌ってもらい、一番よい部分をつなぎ合わせればよいのだ。

 このような環境で、30年以上は音楽を楽しむことができた。そしてできた作品は映像と共にYOUTUBEにアップしたり、CDに焼いたりすることもできるのだ。

 ソフトなどは少しずつ性能がよくなるので、購入した場合、その都度新しい部分を覚えればよいのだ。昔なら考えられもしないような環境で、趣味として音楽を楽しむことができたのだ。

 ところが、少しずつ事情が変わり始めたのだ。ソフトもバージョンアップし、パソコンの性能もよくなり、OS(オペレーティングシステム)もバージョンアップされるのはよいことなのだが、少しずつ、私にとっては不都合なことが起こり始めた。

ソフトウエアとハードウエアを仲介するOSがアップされることはよいことなのだが、自分の好みの音楽ソフトや音源がOSに対応していない場合も少なくないのだ。私の場合、どんどんソフトを新しくしてきたが、あるとき、音源がOSに対応できなくなり、これまでの環境が維持できなくなってしまった。

 他にも、いろんなソフトがOSに対応しなくなって慣れ親しんだソフトが使用不能になってしまった。しかし、この年になって、全く異なる新しいソフトに乗り換えることは大変勇気のいることだ。

 慣れ親しんだソフトが、OS二対応していない場合、古いパソコンで動かしてみたらかろうじて動作するということもありうるのだ。昔のノートパソコンの捨てるわけにはいかないのだ。

サブスクリプションライセンス
 サブスクリプションライセンス は、所有権の購入ではなく利用権の契約を行うライセンス形態である。ソフトを購入するのではなく、毎月使用料金を支払って使わせてもらうのだ。

 私のような昔型の人間には、なかなかなじめない方式だ。多少高価でも、買い取ってしまえば、自分のもので好きなときに好きなように使える。いつ使うか使わないかがはっきりしないものを借りているというのはどうも落ちつかない。

 仕事で使うならまだしも、趣味であれこれ、借りて使うのもどうかと思ってしまう。しかし、そういう時代になってきているのだと割り切らなければならないのだろう。

 何はともあれ、私の音楽的環境は里帰りした息子によって昔に戻った。ありがたい。時間があったら、歌でも作ってみたいと思う。今は脇見も出来ないほど別のことで忙しいので、一段落したらの話だが。

 
 

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