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昔の映画

02 3月

今日の問題を提起する「山田洋次監督」の映画
BSで最近、山田洋次監督のリバイバル映画がよく放映されている。私が好んで視るのは山田洋次監督の作る映画が今も昔も不変の真理に貫かれているからだ。

先日、テレビで視た映画『故郷』では、瀬戸内海の島の暮らしが描かれている。主人公は、家の後を継ぎ、老朽化した石船で埋め立ての石材を運搬している。弟は、島での生活が成り立たず、島を出て本土でサラリーマンをしている。人を雇うわけにも行かず、妻を機関誌にして夫婦で必死に働いている。

しかし、一生懸命働いても、老朽化した船を買う金もなく、修理する金もなく、最後には、年老いて父親を島に残して尾道の造船所で働く決断をする物語である。老朽船による最後の船上で主人公がいろんあことを回想しながら妻に話しかける。

「何でワシら、一生懸命働いているのに、大きなものには勝てんのかのう。なんでワシは、この石船の仕事をお前と二人で、ワシの好きな海で、この仕事を続けていかれんのかのう……」

島の人たちの多くは、一生懸命働いて段々畑の連なる島を離れ仕事を求めて生まれた「故郷」を出て行く。昔も今も、凄まじいスピードで時代は変わっていく。そして、今、政治はあわてて地域の崩壊に目を向け、あの手この手を尽くそうとしているが、それがまた、「大きなもの」を生み、格差を大きくしなければよいがと思うばかりである。

(日記 午前中は数学。午後は、家内と市街地周辺を約1時間、ウオーキング。古い家、空き家やつぶれた工場、そして、新しい家などが混在している。帰宅して、楽器練習。夜は「爺ちゃん勉強」。その後、山田洋次監督の映画「故郷」のビデオを視る。考えさせられる映画だった。)

 

 
 

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