地区での取り組み
芳野町の知人が左義長を見に来るように誘ってくれた。芳野町は、本町通りとはやや離れている。そのために露天商の並ぶ本町界隈とは人の集まりが少ないように思われる。
それに対処するように地区での盛り上がりはすごいと思っている。作りものや行灯作りにも非常に熱心である。昨年から私の作った勝山小唄を取り入れてくれている。
今年の取り組みは、新たに地区内で大人の左義長コンテストをするというのだ。その時間にあわせて、家内と二人で出かけた。
短冊の色である「黄色組」と「緑組」にわかれて 左義長の技や楽しさを競っていた。新しい取り組みであると思った。そして、会場にいる20人の審査員が挙手して判定していた。
おそらく、このコンテストの導入によって地区ではどうしたら、左義長ばやしが盛り上がるかを考えて練習したのだと思う。この地区は、保存会とは別に県内外へ出かけて左義長ばやしを披露している。
外部からの目ではあるが、幼児から大人までが取り組んでいるので、益々左義長は盛り上がっていくだろうと思う。地区の伝統芸能を引き継ぐことは、単純そうに見えてそうではないと思う。
それは、マンネリ化との戦いになるように思う。「この程度でよいだろう」と思ったときから衰退が始まるように思う。現状維持も難しいが、向上させようとしたら、牽引役が不可欠だと思う。
そして、リーダーに従う実戦部隊もいなければ向上は望めない。まちづくりに通じるところがあり、こうした取り組みはまちづくりにもつながっていると思う。
ここ数年芳野町の左義長への取り組みを見せていただいているが、地区民による雪だるま制作や模擬店などもあり、地区の皆さんの努力には頭の下がる思いがする。参考になる部分が多い。
と同時に、自分には何ができるかを考えさせてくれるモデル地区でもある。来年はどうなるのか、ワクワクしながら他の櫓を回った。
(日記 午前中は、自宅でパソコンのファイルの整理。いざというときのためにパソコンのファイルをコピーしておいた。途中で村のNさんが来宅。午後は、事務所で数学の参考書作り。午後7時からは、芳野町の櫓を皮切りに、市内の全部の櫓を歩いて見て回った。地区の皆さんの盛り上がりに、祭りのすばらしさを感じて帰宅した。)