他山の石
40数年前に担任をしたMさんから国語の授業を見ないかと誘われた。午後2時からの授業を見ることになった。その時間に合わせて横浜から、勝山へ戻るとなると、福井へは12時頃に着かなければならない。
孫達と別れて新横浜で新幹線に乗り、授業を参観する平泉寺小学校へ着いたのは授業の5分前だった。盲学校での漢字の指導や普通学校での児童の間違いからそれらを分析し、独自の指導法を編み出したものと言えよう。
高学年で習う漢字も、考えてみれば低学年で学んだ簡単な漢字を組み合わせてできているという。となると、低学年で正しく基本となる漢字を学び、それらがどのように組み合わさっているのかを考えればよいということになる。
授業を見ていて、かなり勉強になった。と同時に、児童生徒の間違いを分析し、そこからどのように指導すればよいのかを考え出したところには頭が下がる。
盲学校での指導や研究が、普通の学校でも活かされているのだ。学ぶ気持ちがあれば、向上心があれば指導法がいくらでも改善できるということを再認識させてもらった。
私も、高校教員になってから、生徒の間違いを全て記録し、そこから指導法を考えたり、自作の参考書や問題集を作った経験があるので、今日の授業を大いに参考になった。
私は、現場での指導を終えたが、参観していた皆さんには、是非とも、児童生徒の間違いから学んでほしいと思う。指導法の研究につなげてほしい。漢字の書き方ばかりでなく、そういうことが大切だということも、あの授業から学んでほしいと思った。
私は、まだ、数学の指導には未練はある。自分流に頑張りたいと思っている。来年からこのブログを書くエネルギーを数学のブログに代えたいと思っている。とにかく、元気をもらった授業参観であった。
(日記 横浜の息子宅で6時半に起床。孫達と別れて横浜で新幹線に乗車。米原で乗り換え、北陸線で福井へ。さらに「えち鉄」で勝山へ。車で帰宅して服を着替えて平泉寺小学校へ。かつて平泉寺で担任をしたMさんの5・6年の漢字の授業を参観する。帰宅して、いのせ文化祭の演し物のためのカラオケづくり。また忙しい日々が始まった。)