日本伝統芸能鑑賞
せっかく東京へ来たのだから、「歌舞伎を見たい」という家内のリクエストで歌舞伎を見ることにした。本当は、新しく出来た歌舞伎座で見たかったが、ネットで調べると切符は完売していた。
そこでやむなく、国立劇場での歌舞伎を見ることにした。チケットはインターネットで申し込み、近くのコンビニで入手した。ネットで自分はどこに座るのかもよくわかった。
私は以前に、歌舞伎を鑑賞したことがあるが、セリフがなかなか聞き取りにくく筋書きがわかり難かった。今回の演し物は、通し狂言『伊賀越道中双六』であった。
日本三大仇討の一つらしい。剣豪・荒木又右衛門の話だが、ここでは、唐木政右衛門となんとなく似た名前で登場するのだ。実話である場合には、こうでなければ、江戸時代には歌舞伎を上演することができなかったらしい。
今回も、セリフが聞き難くなければよいがと思って心配していた。ところが、解説が聞ける音声ガイドを借りることができるのだ。
狂言のわかりにくい内容や、登場人物の名前やセリフ、俳優名などが全て、解説者によって解説してくれるのだ。おかげで、筋書きもよくわかり、歌舞伎を堪能することができた。
また、主役を勤めた中村橋之助ら馴染みの役者が出演し、親しみが持てた。要所要所で演じられる狂言も興味深かった。演者の熱演ぶりに感激した。
歌舞伎役者の演技、声の出しから、見栄の切り方など学ぶことが多かった。楽しい観劇であった。今後の郷土芸能づくりに参考になることが多かった。日本の伝統芸能に触れた楽しい半日だった。
(日記 次女と一緒にアパートを出て、電車で国立芸術劇場のある永田町へ向かった。さすがに日本の政治の中心らしく、いたるところで警備の警察官の姿が見受けられた。国立劇場での歌舞伎終了後、バスで渋谷駅へ向かい、買い物をして横浜の藤が丘駅へ向かった。長男の嫁が車で駅まで迎えに来てくれた。孫たちとは久々の再会であった。例によって「実物さん」といい、抱き合った。夕食後、しばし歓談。夜は長男宅で宿泊。孫達と一緒に寝る。)