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Archive for 9月 30th, 2011

足羽川慕情

30 9月

フォーク演歌『足羽川慕情』
   朝から雨。天気予報通りだ。昨日までは快晴だったの家庭菜園や組合で借りた畑の作業は順調にできた。今日は、午前中は、歌作りをすると決めた。雨なので心置きなくできる。

   今作りたい歌は、来下中の15日に浜松で行われる大学の軽音楽同好会のOB会の宴会で披露する自作の歌だ。仲間には、「まだ歌はできていないが当日までには1曲作るつもりだ」と言っておいた。

   アドバルーンを上げたのだ。私は時々、アドバルーンを上げることにしている。せざるを得ない状況に自分を追い込むと、意外とできるものだ。私達は、当日午後の演奏会でおじさんバンド(or じいちゃんバンド)で、数曲披露することになっている。

   しかし、私としては、オリジナルを演奏会ではなく、宴会にでも披露できればと思っている。ところで、素人の私が歌を作るからには、「何を歌にするか」が一番の問題だ。

  当日のOB(参加者)の状況を考えてみると、多くは県外出身者だ。人生のある時期(大学の4年間、あるいはそれ以上)、福井市で過ごしたのだ。そして、それぞれが、就職、あるいは結婚し、自分のふるさと、または都会へ出て行ったのだ。

  そうした参加者の誰もが、共通しているのは、福井市で過ごしたということだ。そこで、青春時代を過ごした福井市での日々を歌にしてみたい。そんな気持ちを胸に抱きながら、歌詞の端々を口ずさみ、メロディーを紡いでいった。

   そして、今日の午前中、ようやくメロディーだけが完成した。後は、これに、歌詞を付けることだ。プロの世界では、このように、曲を先に作り、歌詞を後に付ける「曲先」の方が多いらしい。私も最近はこの方法で歌を作っている。

  メロディーを作りながら、考えたことはだいたい次のようなことだった。

  「あれ(卒業して)から何年経っただろうか。
 今、足羽川の辺を歩くと、走馬燈のように、学生時代のことがよみがえる。
   音楽があり、アルバイトがあり、恋があり、勉強もあった。
   そして、将来に対する不安と期待があり、果たせないかもしれないが、夢もあった。
   川の流れをを見ているとあの日と同じようにきらきらと夕陽が照り返り、いつまでも二人で見つめていたあの頃を思い出す。
   言葉は交わさなくても、満ち足りた時間が流れていた。
  あのときの仲間達は、今どうしているだろうか。
    あの人は今どこでどうしているだろうか。
   足羽川はあの日と同じように静かに流れているが、あの人は、今、ここにはいない。
  ……。」

    まだまだ詞にはなっていないが、こうしたことを頭に置きながら、厳しい制約の中で、詞を作りたい。産みの苦しみはあっても、楽しく充実した時間だった。

(日記 午前中、歌作り。午後は、事務所の楽器や和太鼓の衣装の整理。部屋や物置はかなりきれいになった。午後、7時より、平泉寺公民館で町民体育大会で踊る民踊の練習会。3曲、指導した。11日には、平泉寺小学校でも指導する予定。午後8時半に終わって、村の集会所で行われている「農事組合法人かたせ」の臨時総会に、家内と交代して出席。我を通す人がいて理事者側は苦労している。予定が重なっていなければ早くから出席して発言していたのにと思うと、残念だった。)