来年に向けての畝作り
家庭菜園であれ、本格的な農業であれ、収穫物を得ようと思ったら、周到な準備が必要だ。結果を急ぐことはできない。しかし、現代人の生活は常に結果を求めることが多い。
しかし、駆け足の人生、駆け足の食事に飽き足らない人が増えつつあり、ファーストフード、ファーストライフに対して、スローライフ、スローフードがもてはやされるようになってきている。
昨晩、組合の理事長から電話がかかってきた。「明日、手伝ってもらえんか」ということだった。組合の畝立て作業に出て来てほしいということだった。半日ならということで引き受けた。
午前8時に、作業に出る者が組合の農舎前に集まった。トラクターで畝上げ作業をするのだが、機械ではできない部分を人間がするのだ。来年に向けて、エンドウ、イチゴ、タマネギ、水菜など様々な野菜を今のうちから植えたり、種を播いたりするのだ。
すでに、来年に向けての作業が始まっているのだ。夏以降、秋野菜の準備は始まっているが、秋も深まると来春のための準備も始まるのだ。今年の春は、エンドウとニンニクをたくさん収穫することができたが、全て昨秋、植えたり種を播いておいたからだ。
子ども達にも、長いスパンでモノを育てたり作ったりするのだということを分かってもらいたいものだ。よい結果を得ようと思ったら、周到な準備と長い期間の努力が必要だということを是非とも分かってもらいたいものだ。
美味しいものを食べようと望むならば、時間をかけて食材の良さを生かしながら、時間をかけて調理しなければならない。インスタント食品やファーストフードで本当の味を求めても無理だろう。
平日、作業に出られる人間となると、ほとんどが退職者で60歳代から80歳代までだ。このような年齢になると、作業も大事だが、自分の身体と相談しながら作業をしなければならない。無理は禁物だ。私も、作業は半日だけにしてもらった。
(日記 午前中、「農事組合法人かたせ」の畝立て作業に参加。午後は、事務所の整理棚作り。夜9時まで作業を続けた。7時半から、和太鼓の練習。今は新曲作りの真っ最中。ある程度の枠組みを作ったら、後はメンバーに任せている。時々練習を見ながら、整理棚作りを続けた。)