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「我が家」あって「ふるさと」なし

29 6月

総会でミニ講演
  思いがけないことから、「勝山城博物館友の会」の総会の後、話をすることになった。タイトルは、懇談の中から生まれた。

勝山城博物館で行われたミニ講演会。

  今の子供や若い人たちを見ると、地域に溶け込んで過ごすことが非常に少なくなったように思う。特に、子供たちは地域をステージに遊び回ることが非常に少なくなった。地域で子供の遊んでいる姿を見ることがなくなってしまった。

  自宅は誰でも意識するが、自分の集落、町、市を意識して過ごすことが非常に少なくなったのではないか。そのうちに、無国籍の人たちが増えていくのではないか。

  人は、快楽中心に生きているように思う。そして、その結果、孤立し、無縁になり、いつの間にか周囲から取り残されて一生を終えることになりかねないのではないか。

パソコンを使ってのミニ講演。包帯は痛々しかったかもしれないが、楽しい時間を持つことができた。

  東日本震災では、それぞれが自分のライフスタイルを考え直しているのではないか。それと同時に誰かの何かに役立ちたいと思う人が増えたのではないか。

  自己中心的に生きているうちに、人との関わりが少なく、人から必要とされない人間になってしまい、そこからは、充実した人生が送れないことに気付き始めたいのではないか。

  好き勝手に生きる人が多くなった結果、満足した人生を送れるつもりが、必ずしもそうはならず、「無縁社会」という言葉まで生まれてしまったのではないか。

  煩わしくても、多少は地域とのつながりを持ちながら生きていくことが、最終的には充実した人生につながっていくのではないのか。少なくとも、私はそう信じている。

私の事務所のミニスタジオで担ぎ桶胴太鼓の練習をする春駒太鼓のメンバー。

(日記:午前中は、昨日の消毒とリハビリのため福井のY整形外科へ行く。午後2時から、「勝山城博物館友の会」の総会の後、「我が家あってふるさとなし」のタイトルでミニ講演を行う。午後7時半から、和太鼓の練習。「練習のたびに、1曲ずつマスターする」とメンバー。今日は“担ぎ桶胴太鼓”を使った曲「春馬」の練習に集中。)

 
 

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