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大人の童話(?)があってもいいのでは

05 5月

この頃童話ブームか
  今日も終日家庭菜園用の物置作り。朝出て行って、昼食後休むことなく作業継続。終わったのは午後7時過ぎ。ようやく、形ができた。

  作業中、ずっとNHKのラジオを聞いていた。童話に関する放送が非常に多かった。絵本作家、画家、その他様々な人たちが童話について語り、童話の読み聞かせまであった。

  心を打つ童話も多かった。童話は3度読むのだという。放送では、確か、「子供時代」、「そして親になって子供のために」、「大人になって自分のために」の3度ではなかったかと思う。

  それぞれ、生きてきた経験の違いから、同じ童話でも、色々感ずるところが異なるのだろう。しかし、最初から、大人が読む童話(あるいは童話形式の本)があってもいいのではなきかと思う。

  童話の力ってすごいなあとこの頃思う。大震災と共にそれらが引き起こした原発事故など未曾有の大災害が東日本を襲い、日本人に様々な面で生き方を考え直す機会を与えてくれた。

  私も、生き方について反省するところが少なくなかった。そんな中で一つの童話ストーリーを思いついた。これは大人対象のものだ。

・・・・・・・・・・・  (仮称)「恐竜を飼った男」~大人の童話のあらすじ~  ・・・・・・・・・・・

  ある王国に、運良く小金持ちになった男がいた。彼はもっともっとお金を儲けたいといいうことで島を手に入れた。そして、周囲の反対を押し切ってその島で恐竜を飼うことに決めた。この恐竜は、アフリカの奥地に住んでいるトカゲを大きくしたような形の動物だった。

  ある学者によれば、核実験の放射能の影響を受けて、トカゲが突然変異を起こして巨大化したものではないかということだった。手に入れた島の半分で恐竜を飼い、残りの半分との境目には頑丈な檻をつくって動物園のようにしたのだった。

  初めは怖がっていた人たちも、怖いもの見たさでこの島へやって来て、恐竜を見るようになったのだ。国内ばかりでなく、国外からも、多くの観光客がこの島へやって来るようになった。

  そのため、男はどんどんお金を手に入れることになった。そして、最初は1匹だった恐竜の数を次々と増やしていったのだった。王様も、男から税金が入るので、男の応援を惜しまなかった。これ以上恐竜を増やしたら、危険ではないかという人も少なくなかったが、王様のおかげでそうした声は無視されてしまった。反対に、王様の家来達が、「恐竜はおとなしい動物だ。たとえ暴れたとしても、頑丈な檻で囲まれているから入園者に危害を与えることはない。」と、心配する人たちの意見を無視し続けた。

  男は儲けた金を使って、どんどん恐竜を増やしていったのだった。恐竜たちは、時にはえさを奪い合ったり、噛みつき合ったりした。見学者にはそうした迫力ある姿は大好評だった。そのために、島への入園者は増える一方で、男は多額の入園料を手に入れ、王様も多額の税金を手に入れることになり、男も王様も、笑いが止まらなかった。おかげで国民も豊かな生活を手に入れることができるようになった。

  あるとき、突然大きな地震が起こり、暴れ出した恐竜たちは頑丈な檻の一角を壊し、管理棟を襲撃し、手のつけられない状態になった。想定できない事態が次々と起こった。おまけに、海へ逃げ出した恐竜の何匹かが王国に上陸し、軍隊が出動する羽目になった。しかい、軍隊の持っている武器では恐竜達を押さえることはできなかった。王宮にも、恐竜たちはなだれ込み、次から次へと建物を破壊し始めた。

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  これは頭の中で考えた大人の童話であって、活字にしたり発表したりすることはできない。今の、日本の状況は、別の視点で見ると、このような状況かなと思いながら、頭で考えた次第。

  一日も早く、大震災の復興と、原発の終息を願いたい。今回の大震災を機会に、多くの人たちが自分を省みる機会になったと思う。豊かさを「モノ」や「快適さ」のみに求めるのではなく、心の豊かさをも求めなければ、人は本当の幸せを手に入れることができないのではないか。

事務所の後ろの壁面で制作中の物置。白っぽい材料はホームセンターで購入した材木。その他は全て廃材。

(日記:午前、午後とも、家庭菜園の物置作り。形だけはできたので明日は仕上げをしたい。手は日曜大工、頭はラジオの一日だった。特に、絵本や童話についていろんな話を聞くことができた。夜、末娘が、餃子を沢山作ってくれた。ビールと餃子。今日も充実した一日だった。)

 
 

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