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春と言えば(1)

16 2月

春は人事の季節
  「春」という言葉を聞くと、いろんなことが思い出される。その一つが人事異動だ。現職で一般教員だった時代には、勤務期間が長くなると「自分も異動があるのか」と、多少気になったものである。

  前の職場に愛着があると、異動するのはどことなく気が進まなかった。しかし、新しい職場で働き出すと、そうした気持ちはなくなり、自分なりに居場所を見つけて生活したものだ。そして、結果的には「異動してよかった」となるのだ。

  しかしながら、管理職となると立場は一変する。自分のことではなく、自分の学校のこと、個々の教員のことを考えなければならない。全ての者が満足する異動などはないだろう。それぞれの希望は叶えさせてあげたい。

  しかし、相手のあることであり、県教委とのやりとりがある。まるで、ジグソーパズルをしているように2月、3月を過ごさなければならない。全ての異動が決まるとほっとする。高校の管理職時代には、私は、原則として異動したいという者を止めはしなかった。

  どこへ行くかは別にしても、今の学校を離れたいという者を決して止めたくはなかった。「あの人が転勤すると学校が回らなくなる」と真顔で言う者もいたが、私はそんな女々しいことは言いたくなかった。誰かは来るのだから、新しい人を育てればよいのだ。

  そして、市教委時代。人の異動に9年間関わってきた。今はそうした立場から離れて、かつては忙しかった2月をゆったりと過ごしている。どんどん歳を重ねているが、どの時代にも戻りたくはない。いつも、今を精一杯生きなければと思う。

  荷物を整理して、異動する人、新しい学校へ入学するために勝山を離れる高校生達、少なくとも、春は、多くの人が「うごく」季節だ。そして、桜の花が咲く頃には、誰もが新しい学校や職場で新しい生活を始めるのだ。

  異動のことを書いていたら、高校生を担任していた頃を思い出した。高校を卒業する者の中にはいろんな者がいるのだ。「同じ大学を合格した者」の中にも、それが希望の大学である場合と、第2、第3希望であった大学では新学期を迎える気持ちは大きく異なるのだ。

  何とか新しい学校で、頑張ってほしいと願わずにはいられなかった。「合点のいかなかった者」の中にも二通りあった。1年浪人して再挑戦する者、妥協してその学校で頑張る者、それぞれが自分に折り合いをつけて前へ進んでいるのだ。

  まもなく、l中学生や高校生も、上級学校への入学試験がある。今は、大変な時期だ。そんな中で、推薦入学によって一足先に春を迎えた者もいる。桜が満開になるまでには、まだまだいろんなドラマが待っているのだ。

(日記:午前中はパソコンのファイル整理。午後は、久しぶりに『数学のホームページ』作りを行った。やっぱり、この作業をしているときが、一番心が落ちつく。時々、除雪作業を行いながらの作業だった。夜は、『龍馬伝』の最終回を見た。今のところ『江』はまだ一度も見ていない。)

 
 

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