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連日報道される相撲界の不祥事

04 2月

八百長はあったのか
 連日、相撲界の不祥事が報道されている。携帯による八百長問題だ。パソコンもそうだが、メールを消したつもりでも、かすかに痕跡が残り、プロの手にかかればデータを復活させることができるのだ。

  連日報道されるこれらのニュースを聞いていると、そこからいろんなものが読み取れると思う。元力士なる人物が「八百長はあった」と連日証言している。

  一部の力士であろうが、これまでも八百長が続いてきたように思われる。「風が吹けば桶屋が儲かる」式の推論が成り立つように思われる。

 1.大風で土ぼこりが立つ
 2.土ぼこりが目に入って、盲人が増える
 3.盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
 4.三味線に使う猫皮が必要になりネコが殺される
 5.ネコが減ればネズミが増える
 6.ネズミは桶を囓る
 7.桶の需要が増え桶屋が儲かる

 ニュースやコメンテーターの話を聞いていると、「相撲取りになれば八百長をする」式の推論が成り立つように思われてしまう。悲しいことだ。コメンテーターの意見をまとめると次のような流れになってしまう。

 1.相撲取りになったからには、いずれは家族を食べさせなければならない。
 2.家族を食べさせるには月給を受け取れる「関取(十両以上)」にならなければならない。
 3.猛練習をして関取になったからにはその地位を守らなければならない。
   ※ 「関取」といわれる「十両」以上と、それより下位の「幕下」以下では雲泥の差だ。
   ※ 十両(関取)には一〇〇万円あまりの月給が支給されるが、幕下は、
       場所ごとにわずかな手当があるだけだ。
   ※ あるコメンテーターによれば、人間と動物ほどの違いがあるという。
       待遇ばかりでなく、着るものから髪型(ちょんまげ)に至るまで大きな差がある。
   ※  関取には身の回りの世話をする「付け人」が付くが、幕下以下は付け人になるだけ
       である。
 4.その地位を守るには、常に勝ち越さなければならない。
   ※  新たな若手が出て来て勝ち続けることは簡単ではない。
   ※  将来を約束される親方になるにも、幕内なら20場所、十両なら30場所以上
     勤めなければならない。しかも、親方株は非常に高価である。
 5.そこで、関取の地位を守るために、互いに助け合って星の貸し借り(八百長)を行う。

という構図ができるのだろうか。八百長は悪であって許されることではない。相撲界の仕組みそのものを改めなければ同じようなことが繰り返されることになりかねない。

  一部の公務員が、自分達の将来を考えて、自分たちの天下り先を懸命に確保しようとしているのに似ていなくもない。どうこの事件の幕を引くのかわからないが、悲しい事件である。

(日記:午前中、歯医者へ行く。その後、側溝に排雪をしながら『数学のホームページ』作り。午後は、ホームセンターで一輪車を買ってきて、車庫の前の凍った雪を側溝へ捨てる。作業の合間に、オカリナ教室のために幼児の歌を編曲。夜は、例によって家内と『てっぱん』を見る。かなり身体を動かした一日だった。)

 
 

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