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孫達の帰省と「ふるさと」

11 2月

雪のふるさとへ
  息子の東京勤務で孫達が横浜へ移ってから一年数ケ月が経過した。長期に休みには帰省していたが、今年の正月は息子の嫁と孫達が帰省しただけであった。

  しかし、今日は息子も含めて家族4人が帰省することになった。私は、家内と一緒に12時過ぎの白鷺で到着する孫達を 福井駅へ迎えに出かけた。朝から、今日はとてもよい天気だった。

  福井駅で孫達を合流し、福井市内で昼食をとり、ショッピングをして勝山へ向かった。孫達は、我が家の周りの雪を見てとてもうれしそうだった。息子夫婦も孫達も勝山で育っているので、勝山はやはり「ふるさと」と感じているのであろうか。

いつもの階段を下りてくる孫達一家(福井駅)

  ところで、今の子ども達に「ふるさと」はあるのだろうか?年々地域は、子ども達との関わりをなくしているように思う。自宅と学校の往復。そして、習い事で自宅と教室の往復。

  子ども達の日々の生活は、とても忙しい。そして、地域との関わりは非常に少なくなってきているように思う。子ども達は地域が「ふるさと」であるというよりも、我が家が「ふるさと」になっているようだ。

  最近は、「我が家あって故郷なし」のような状況になっているのではないかと思われる。子ども達は、昔と比べると、日々の生活の中で、近所の人たちとの関わり、地域で取り組む行事へ参加する機会は非常に少なくなってきているようだ。

  地域は、今、過疎化に悩んでいる。そこへ、豪雪だ、豪雨だ、熊の出没だとマイナスの要因が続いている。地方では安全・安心に暮らせない状況になっていると思っている思う若者は少なくないだろう。次の世代が、地域を捨てて都会へ出たがる傾向はこれからも続くであろう。

  今の私にできることは、この勝山でできることを孫達にいっぱい経験させてやりたいと思う。ちょうど、鮭が故郷の河川のにおいをいっぱい身につけて大海へ出て行くように、私たち夫婦は孫達に故郷のにおいをいっぱい身につけてやりたいと思う。

  いつか故郷へ戻ることを期待するのではなく、心に故郷を持つようになってくれればそれでいいのだ。いつも暖かい故郷を心に持ちながら生活してくれればと思いながら、今回の帰省でも孫達と楽しく過ごしたいと思う。

(日記:午前中、家の整理。昼頃、孫達を迎えに福井駅へ行く。福井で昼食をとり、勝山へ。少し休んで、大野での息子達の買い物に付き合う。私は、例によって、本屋で「高校数学の参考書(旺文社)」と「知的余生の方法(渡部昇一著)」と「週刊誌」を買う。久々に賑やかな夕食であった。)

 
 

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