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我が家の年中行事

25 1月

天神講にカレイを食べる
  どの家庭にも、その家庭の行事というものがあるのではなかろうか。昔は行っていたが、今は止めてしまったもの、逆に、昔はやっていなかったが、結婚後、新たに始めたものなど色々ある。

  前者の代表的なものは『報恩講』ではなかろうか。先祖に感謝し、一年の収穫に感謝する宗教的な行事であったが、村中完全に廃れてしまった。子供心にも、楽しかったことを覚えている。

 大人が中心の行事ではあったが、子供も親類や近所、友達の家へ招かれたり招いたりして楽しい時間を過ごすことができた。ただ、大人達は、料理を作るために大変であった。漆塗りのお膳屋お椀を出し、報恩講独特の料理を作るために、かなり苦労をしたようであった。

  それでも、人と人との交わりが多く、親類や近所との交流は盛んであった。しかしながら、大変なことは止めようということで、次第に廃れていった。

  また、農作業に於いても、機械が発達し、農薬や化学肥料が多用されるようになり、働き方まで変わってしまった。その一つが「結い」である。子供同士でも、「結い」をした経験がある。今では、後継者不足のため、農業を行う会社までできた。

  他にも、いろんな行事や仕組みがなくなったり、簡素化、形骸化してしまった。その分、地域社会の力は、どんどん弱くなっていったようである。そんな中から、『無縁社会』、『過疎化』、『限界集落』なる言葉ができ、地域社会は崩壊の一途を辿っている。

  時代の流れで、いろんなものを復活することは困難だが、いくつかは、形を変えてでも、復活させたいものだ。今、村では祭りの活性化を目指して、郷土芸能の復活に取り組んでいる。区民の交わ理も多くなってきた。

  今日は、天神講である。学問の神様「菅原道真」の月命日である1月25日の今日は、天神様にカレイを備えて、子供達の学力の向上を願い、家族でカレイを食べるのである。

子供達や孫達が賢くなってほしいと願いながら、天神様にお供えしたカレイを、一人一匹ずつ食べた。

  我が家では、10数年前から、この日にカレイを食べている。迷信であるとかないとかは関係がない。この日に、子供達の成長を願い、この日を境に床の間に飾ってある天神様の掛け軸を片付けるのである。

  地域の人たちが伝えてきたこの行事を可能な限り続けていきたいものである。日々の生活に彩りを添えるこうした行事をこれからも大切にしていきたい。

(日記:風邪を引いたために、今日は事務所での作業を止めた。風邪を引いているので休むつもりでいたが、何かをしたくなり、オカリナ教室に使う曲の編曲を始めた。午前10時から、午後6時までかかった。8割ほど完成した。)

 
 

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