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庭のボタン

11 5月

昔は悠長
 今から30数年前だろうか?学校勤務時代には、いろんな行商の方々が学校を訪れて職員室でいろんなものを販売していました。

 背広、ネクタイ、健康器具、健康食品、花の苗。書籍、……。今なら、勤務時間中にこうした人達が校内へはいることは禁止されていますが、当時はおおらかでいろんな職種の方々が学校へやって来たおかげで、いろんなものを買うことができました。

 「このネクタイ、似合いますよ!今の背広にぴったりですよ!」などとネクタイ売りのおじさんにおだてられて、ついつい2、3本買ったときもありました。

 ある時、県外から来たおばさんがボタンの苗を持って売りに来ました。「2本以上買ってくださったらお安くしますよ」と言われて、3色のボタンの苗を買いました。

今も咲き誇るボタンの花に……
 その後数年してから、毎年大きな花を咲かせてくれます。そのたびに昔はのどかでよかったなあと昔を懐かしく思い出します。

30数年前に行商のおばさんから買い求めたボタンの苗が大きくなって、毎年大輪の花を咲かせてくれます。

少し遅れて咲いた庭の牡丹

 何もかも便利になりはしたが、職場から余裕がなくなってしまったように思う。そう言えば、放課後になると、職員室からギターの音と共に若い女性教員の歌が聞こえてくるというようなこともありました。

 今ならとても信じられないような状況でした。また、部活動で遅くなると先輩達が「時間があるならつきあってくれる?」と食事や酒に誘ってくれました。

 職場にはこうしたのどかな空気が流れていましたが、多くの教員は「やるときはやる」という気構えを持っており、仕事には真剣に取り組んでいたように思われます。

 時代が進むということは、必ずしも進歩を表すのではなく、かえって世の中を味気ないものにしていくようです。余裕を失った社会からは、活力が生まれないような気がしています。

(日記:午前中コンサートの切符を買いに福井へ。例によって本屋へ立ち寄る。午後は、車庫の整理。廃棄物を処理場へ運ぶ。)

 
2 Comments

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  1. 梅田正

    2010年5月12日 at 4:45 AM

    昨日、勝山の滝波町の叔父を訪ねました。庭に赤くて大きな牡丹が咲いていました。
    数年前から、花に関心を持ち始め、デジカメで主に玄関先とか道端の花々を撮っています。
    芍薬の花を戴いてから、牡丹に関心を持ちましたが、あいにく
    なかなか出会えませんでした。
    今年は、隣の野上さんから庭に咲いた牡丹をいただいたので、ささいな花瓶に生けテーブルに飾り、開花から散りはじめまで眺めて堪能しました。その後、何軒かの庭先で立派な牡丹を見つけ、当たり年だと悦にいりました。
    中国では、花の女王といわれていて、唐の時代に流行したと辞書に出ていてました。その頃伝来したとか。
    あまりの大輪さ故、圧倒されてしまいます。

     
  2. Norio Yama

    2010年5月13日 at 10:28 PM

    読んで下さって有り難うございます。ボケ防止のため毎日何かを書き続けたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。