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久々の肉体労働

04 5月

田植機のピットイン
 『農事法人・かたせ(農業の会社)』から割り当てで作業に出るよう指示が来た。私はつい先日まで、役所務めで農業どころではなかったので、この法人にわずかな田んぼを預けて農作業をお願いしてきたのである。

 ところが、退職と同時に、田植えの手伝いに出るよう割り当てされたのである。そして今日が初めての農作業の日だ。朝8時に法人の事務所前に集合。今日の農作業の内容を聞き、早速作業開始。

 といっても、ろくな仕事ができるわけではないので、大型田植機を扱うオペレーターが順調に作業できるようその準備をするというのが私達手伝い人の務めである。

 具体的に言うと、まず苗をハウスから出して軽トラックで運び、田植機に補充するのが主な仕事である。その他、苗に殺虫剤をまくこと、機械に肥料や除草剤を積み込むこと等もしなければならないのである。

 仕事のイメージとしては、F1レースなどで、レーシングカーがピットインすると、猛スピードでタイヤを交換したり燃料を補給するようなものであろうか。

 田植機が苗を植えながら、大きな田んぼを1往復し、道路脇に止まると(ピットインすると)、直ちに苗を補充し、肥料や除草剤などを補給するのである。

 田植えは、この機械の能力にかかっているのである。従って、作業の効率を上げるには、手伝う我々が少しでも速くこれらの補充しなければならないのである。

心地よい疲労感
 夏日の中で、一日中作業をするのは容易ではない。しかし、新緑の山々が田んぼの水面に映る初夏の太陽の下で作業をするのはとても気分のよいものだ。

 終日、このような肉体労働をしたのは、ずいぶん昔のことで、最近では経験がない。疲れはしたが、事務的な仕事では経験できない充実した気分を味わうことができた。

 百姓のDNAが目を覚ましたのだろうか。青空の下で汗を流すことは、とても気分のよいものだということを再認識することができた。毎日では耐えられないだろうが、時々はこうした気分を味わうのも気分のよいものである。夜のアルコールはとても美味しかった。

苗が植えられた田圃の向こうに見える新緑の山と越前大仏

 

法人の倉庫(左上)と田植え風景(右上写真の左端が私、その隣は中村理事長)

 
 

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