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ビジネスとしての農業となると

23 5月

農業後継者不足
 私の地区では、後継者不足のために、法人化して農業を継続していこうということで、『農事法人かたせ』なる組織ができました。

 そして、本日7時より臨時総会が開かれた。本日の議事は、
 ・格納庫の建設について
 ・コンバインの購入について
 ・格納庫建設に伴う追加出資および借入金について
の三つであった。意見が出て、活発な討論が行われた。

個人農業と会社農業の違い
 「ハウスが遊んでいるではないか」という意見があった。個人で農業を行っている場合には、時間をかけて野菜を栽培し、1円でもお金になればいいと思う人が多い。
  ところが会社となると、賃金を払わなければならないから話は単純ではない。500円儲けるために人件費が1000円かかった場合には、事業としては成り立たないので何もしない方がよいということになる。

 下手にハウスが空いているからといって、野菜を栽培した場合に、利益を上げるどころか出費がかさみ、経営としては、成り立たない。

 個人農業の場合には、かけた手間賃は考えないので500円が手に入ればそれでよいのだ。どうせ、身体が空いているのだったら、1円でも売り上げが多い方がよいのだ。

 田植機で苗を植えた場合には、うまく植えられない部分が発生する。昔は「また植え」といって、苗が植わっていない部分を探して苗を植えたものだ。

 ところが会社となると、そうは簡単にはいかない。「また植え」をすることによって、仮に10,000円の増収だったとする。しかし、手間代が20,000円かかっていればこれはやらない方がいいということになる。

 会社は社会奉仕ではないので、利益の出ないものには手を出せないのである。お年寄りが見たら、「なぜ、“また植え”をしないのか」となる。コスト感覚のない人達は、もったいないという気持ちで法人の農業を見るが、経営者は簡単には動き出せない。

 空いたビニールハウスを見ながら、何かに使えるのではないかと考えていることの頃である。何かに使えないかを考えてみたいものである。

(日記:午前中、童話の挿絵研究。夕方から孫達と過ごす。二人の孫と一緒に風呂へはいる。息子に、新しいパソコンのソフトインストールを依頼する。文章が書けて、絵が描けて、歌を作る環境が整った。また、孫達と旅先であろうとどこであろうと、どこからでもテレビ電話ができる環境が整った。)

 
 

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