馬の登場
『片瀨豊年ばやし』は、「銭太鼓を振る部分」と途中に「農業に関する芸」を挿入することで成り立っている。後者の挿入芸は、ユーモアたっぷりに演ずることを目標にしている。
これは、片瀬の銭太鼓が出雲の『安来節』とドジョウすくいに由来しているので、そのユーモア精神を引き継いでいるからである。すでに『米俵による力比べ』と『餅つき』芸を演じてきた。
今回は農作業に欠かせない『農耕馬と農民』をテーマに新たな芸を考え出したいと思っている。しかし、まだ小道具も満足にできていないのに、本番の木田神社出演が一週間後に迫っている。
今日は、銭太鼓の練習の後、馬をどう使うかを研究した。馬の前脚、後脚をどう動かすか、馬鍬に付ける紐の長さはどうかなどいろいろ話し合いながら決めた。
今回は、「馬の芸」に関しては時間不足のため満足な芸を無理だろう。しかし、本番まで、練習だけはしっかりしようと決めた。私は、馬と同じ屋根の下で暮らした最後の世代ので、馬についての思い入れは人一倍あると思っている。
(日記 今日は今年初めての田植え助手の日だ。午前8時に軽トラを持って農舎前へ集合。肥料や除草剤を積んで現場へ向かう。途中で、田植機に苗を積み込んだり、肥料を補充したりしながら、午後4時過ぎまで作業。その後、家内と事務所で豊年ばやしの馬に使う道具作り。午後7時半から豊年囃子の練習。)