RSS
 

Archive for the ‘未分類’ Category

「関心を持つ」と「楽しむ」

15 8月

まちづくりのキーワード
  マザーテレサさんは本当にうまく言ったと思う。「愛する」の反対を「憎む」などではなく「無関心」と。最初は「そうか」程度の理解だったが、今では、「まさにそのとおり!」という感じだ。

 何か具体的を例にあげてみるとよくわかる。「ふるさとを愛する」に対して、その反対は「ふるさとに無関心である」ことの方がよく当てはまる。

 そんな人はいないと思うが、もしも「ふるさとを憎む」人がいたとしたら、その原因を調べ、改めるべきところを改めればよい。憎むと言うことは関心があるのだから。しかし、関心のない人に関心を持ってもらうことは簡単ではない。

 関心を持ってもらうためには、いきなり「まちづくり」などという難しい言葉を持ち出すのではなく、仲間の力によって「楽しくなること」を実施し、それを積み重ねていく方が近道かもしれない。

 「成功体験」や「満足な体験」は次へのステップになる可能性が大であるからだ。次への意欲につながるからだ。仕掛けた人の頭の中にはその先のビジョンが描かれていることが望ましい。

 私は、自分の住む片瀬が、豊かでいつまでも気持ちよく暮らせる地区として存続することを願っている。しかし、少子高齢化が進み先ずは農業が持続不可能になりかけた。

 外部(村以外)の人に、丸投げする人が出始めた。私も、知人にお願いしてきたが、それもままならなくなった。これから先もこんな人が増えるのは目に見えていた。

  そんな中で、地区では数年前に『農事組合法人かたせ』を組織した。そして、会社組織で米や里芋を栽培している。昨年から乾燥施設も導入し、直接米を消費者に販売する体制も整え始めている。

 そうなると、今後は、「かたせ」をブランド化しなければならない。「片瀬の米」を売り出そうとしても、宣伝費はかかるだろうし、私達素人ではなかなか知名度を上げることは困難だ。

 それにTPPにでも加盟したら、米の値段は劇的に下がるだろう。アメリカ産の米には7倍ほどの関税がかかっていると言うが、それがなくなったら、日本の米作りは経済的には成り立たなくなる。

 そこで、一昨年新たに片瀬オリジナルとして創作した『片瀬豊年ばやし』の活用だ。この芸能は、もちろん郷土芸能の一環として伝えていくものでもあるが、一方では、『農事組合法人かたせ』の主題歌としての位置も持ち合わせている。

左 : 『農事組合法人かたせ』のマーク  右 : 『片瀬銭太鼓保存会』のマーク 

 衣装も、「百姓スタイル」だ。あちこちへ出かけてこの「銭太鼓」を披露するということは、一方では「かたせ」と言う名を知っていただく効果もあるのだ。

  法被の両襟には、「芋と生姜と旨い米」と「片瀬豊年ばやし」の文字が書かれている。背中には、「農事組合法人かたせ」のマークが印刷されている。

  楽しみながらも、「かたせ」をブランド化し、それが農業を持続させ、最終的には村を存続させることにつながるという寸法だ。私は演技を終えるといつも謝辞の中で、芋と生姜戸旨い米について触れることにしている。

 とは言うものの、「地域」に関心を持ってもらうことは至難の業だ。そんなことに関心を持たなくても、村を意識しなくても、みんなそれなりに楽しく暮らしていける(と思っているだろう)からだ。

 先ずは、楽しむことから何事も始めなければと思っている今日この頃である。その先をどう進むかはあまり表に出さない方がいいかもしれない。最初は胸に秘めていればいいのだ。

(日記 5人の孫が来ている。家の中は保育園状態だ。午前中、ぶらぶらと過ごした。昼頃福井の長女家族が帰っていった。午後、二人の孫を連れて図書館へ出かけた。私は10冊、孫達も二人で10冊の本を借りた。幸いにも孫達は本好きだ。これは、とてもよいことだと思う。本から様々な知識や知恵を得られるからだ。)

 
 

「お盆」に思う

14 8月

「お盆」と「ふるさと」
  お盆の3、4日間だけ帰省する人達は、「ふるさと」を味わうことができるのだろうか。家族との再会や孫達との再会を果たし、先祖のお墓参りをすることはできるだろう。それは「我が家」でのできごとで「地域との関わり」とは言えないような気がする。

  望む人には「ふるさと」を味わってほしいと思うが、今のままではそうはならないだろう。田舎の家族が高齢化したり、親が亡くなった頃には都会へ出た者達は帰省する足が少しずつ遠のくかもしれない。

  地元を離れて市外や県外へ出た者が、帰りたくなる「ふるさと」とはどんなところだろうか。何度もここに書いてきたが、それは「ふるさと」とは何かというその定義だ。

 私の「ふるさと」の定義は次の二つだ。
   ・家族以外に関わった人がいる所
   ・我が家意外に関わった場所や行事がある所

 家族の他に、温かく迎えてくれる隣近所のおじさん、おばさんや仲間がいる。そして、互いに世間話を交わすことができればと思う。また、村の内外には、自分が遊んだり関わった場所があったり、参加した行事があったりすればなおよい。

   おそらく、阿波踊りや、郡上踊り、おわら風の盆、ねぶた、秋田竿灯祭り、博多どんたく、……などはそうした行事だろう。参加しなかったら一年のけじめができないと感ずるのではなかろうか。我が勝山の左義長なども関係する町内出身者にはそうした意味を持つのではなかろうか。

  パソコン、スマートフォン、ゲーム機などが進化し、それらに夢中になる人が増え、人と人とが触れ合う機会がどんどん減っていくような気がする。オリンピックは終わってしまったが、人と人との関係の濃いイベントではなかっただろうか。「誰もが私一人で取ったメダルではない」と述べているように。

玄関先で孫達と花火を楽しむ。少しずつ夏休みが終わっていく。秋の稲刈りももうすぐだ。

  地域がふるさとが、少しずつ消えていくような気がする。気がついた頃にはもう戻せない。そして、最後は施設で静かに余生を送る時代が来るのだろうか。墓参りの道中、脇目も振らずゲーム機に夢中になっている子どもを見たが、何となくやりきれない気がした。ご先祖様はどう思っておられるだろうか。

(日記 午前6時過ぎに家内とお墓の掃除で出かける。午前中、帰省してきた娘の家族や息子の家族と雑談したりしながら過ごす。午後家族や孫達と墓参り。夕方5時半より共同墓地にある延命地蔵尊の年次法要。夕食後、孫達は花火。雨が降ったり止んだりの不安定な天候だ。自宅にいたら花火の音。勝山の夏祭りの花火の音だ。孫達と、よく見える集会所前へ移動。遠花火を楽しむ。)

 
 

天候だけは……

13 8月

主催者はヤキモキ
  屋外での競技やイベントは、天候が気になる。勝山市でも、市民体育大会が何度か中止になっている。私も何度か市の夏祭りの盆踊りを主催したが、天候には悩まされた。

  昨年の例で言えば、午後6時過ぎから盆踊り大会を開催する予定だった。屋外で行うのか屋内で行うのかの判断は、午後1時頃に行わないと櫓を組むなどの準備は間に合わない。天気予報では夕方は雨となっていた。

  しかし昼頃は青空。すでに応援を頼んだ「ソバの会」の皆さんは外でやると自ら判断して、外でテントを立て、準備を始めた。そんな中で、私の下した判断は「屋内で盆踊り大会をやる」というものだった。

  「なんで?」という人も少なくなかった。午後は晴れが続いている。アトラクションで頼んだ「よさこい」の皆さんも一度外で踊り隊と申し出てきた。放送設備は屋内に設置してしまった。

 もしかしてこのまま晴れ続けるのだろうか。そう思ったときだ。天気予報通り、夕方から雨が降り始めた。それも土砂降りだ。内心ほっとした。盆踊りが終わった時間も土砂降りが続いていた。皆さんは納得してくれたようだ。さすがに、この日は、何度天気予報を見たことだろうか。

開会式を終え、大仏殿より登山開始。しかし、この時点では10分後には退却とは誰も思わない。

 さて、今日は大師山たいまつ登山だ。すっきりしない天気が続いている。決定は午後3時だ。この時点では雨が降っていないので、「実施」と主催者の猪野瀬青年会は決定していた。開会式の会場は越前大仏の本殿。大仏様の真ん前だ。

  大仏殿内で、予定通り午後5時半に私が息子やその仲間達と作った簡易アニメ『泰澄大師物語』の上映。そして、開会式。地元区長として歓迎の挨拶。そして、消防団を先導に登山開始。10分ほど山を登ったところで中止決定。

  大粒の雨が降ってきた。昨年の盆踊り大会と同じだ。山頂で行うはずの「護摩焚き」を大仏殿内で行う。また、抽選会も大仏殿内で実施。今年の『大師山たいまつ登山』は、悪天候のために曖昧なままに終わってしまった。

 明日も、勝山市の夏祭りで、屋外での行事がたくさんある。そして、花火大会も行われるのだ。これも天候によって大きく左右されることになる。主催者は大変だ。いくら、科学が発展しても、天候だけはコンロトールしようがない。

(日記 午前中、田んぼの畔の草刈り。自分の田んぼの畔の草刈りは私がすると法人で決めてあるのだ。但し、私の田んぼの水管理は他の人にお願いしてある。畔に除草剤を撒く人がいるが、私はそうはしない。畔が崩れるから

大仏殿内で護摩焚き。家内完全を願う。手を合わせてるのは私。友達に写してもらった。

だし、健康にもよくないと思うからだ。午後は、まもなく吹き込む赤尾地区の『銭太鼓』の編曲。全く感覚的な作業だ。今日は大師山たいまつ登山。3時に実施と決め、午後6時に開会式も行い。午後6時半に登山を開始したが、まもなく中止。残念だった。天候に勝てない。)

 
2 Comments

Posted in 未分類

 

バンド仲間

12 8月

音楽の夢の一つが実現
  私は音楽が好きだ。その中で一つの夢を抱いていた。それは、ハワイアンバンドを編成して、フラダンスチームとコラボすることだった。 ハワイアンバンドは、去年の大学軽音楽部のOB会演奏会で知り合った仲間と組むことができるとわかった。

   しかし、フラダンスを誰に踊ってもらうかだ。そこで我が和太鼓チームのメンバーに持ちかけた。ついでに『フラガール』のDVDも渡した。彼女たちは協力してくれることになった。次の問題はフラダンスを誰に習うかだ。

『ハルコマ・ハワイアンズ』と『ZBハワイアンズ』のコラボ。親子のような年の差の共演だった。楽しかった。

  先生に習うと経費も必要だし、いろいろ派閥的なものがあって、動きがとれにくそうなので、誰にも習わずに独学で進めることにした。パソコンで検索しながら、踊りを研究し、ところどころはメンバーの創意工夫を乗り越えた。

  今日の午前中、私の事務所のスタジオで『じいちゃんバンド』と『フラダンスチーム』のメンバーが初めて顔を合わせて練習した。何とかなりそうな感触がつかめた。楽器を積んでみんなではたや記念館『ゆめおーれ』へ向かった。いろんなバンドがステージで演奏を行っていた。

  そして私達の出番だ。バンドのテーマ曲に選んだハワイアンソングを演奏し、フラダンスによるステージが始まった。太鼓メンバーの女性達も、楽しそうに踊ってくれた。一度やりたいと思っていた音楽の中の夢の一つが実現した。

 今回のバンド活動を通して思ったことは、暗記をする力が衰えていることだった。考えてみれば、若い頃に比べると、いろんな力が衰えている。私はハワイアンギターを担当しているので、曲を暗記しなければならない。これはかなり苦痛だ。

親子ほども年の違うチームのコラボ。これも音楽のお陰だ。楽しい一日をありがとう。感謝。

 若い頃の10倍は時間がかかるようだ。それでも、みんなとバンド活動をやることは楽しい。石川県から参加しているN君などは、午前4時半から「トウモロコシの収穫」を行い、帰宅してシャワーをし、それからはるばる勝山まで来て練習し、ステージに参加してくれたのだ。

 好きでなければできることではない。こんな仲間と一緒なので、本当に音楽をすることが楽しい。終わった後もしばし、歓談した。別れがたかったが、メンバーは、松任(白山市)や三国、春江、福井へ帰るので途中で切り上げた。私は、結構練習したが、一部細かなミスもあった。

 でも、楽しい一日だった。練習したお陰で、あれこれできるようになった。この年になると、なおさら練習しなければ新しいことはできないが、時間の許す限り頑張ってみたい。

(日記 午前9時より、私の事務所でバンド練習。その後、フラダンスのメンバーと合同練習。歌は、家内が歌ってくれた。そして、午前11時に会場のはたや記念館『ゆめおーれ』の野外ステージへ。12時に本番。「生バンドでフラダンス」を実現することができた。今後も機会があればコラボしてハワイアンを楽しみたいと思う。)

 
 

「赤とんぼ」と「草取り」と「農薬」

11 8月

寝不足続く
  昨日は、なでしこジャパンのサッカーを見るために午前4時前起きで寝不足。今日は、法人のヒエ取りで午前4時半起き。ヒエ取りは、法人から頼まれた仕事だ。午前5時半、農舎前集合。十数人が一斉にヒエ取り開始。

  二日続けての午前4時前後の起床は寝不足になる。今日は午前7時まで寝るつもりだったが、予定が狂ってしまった。それはともかく、除草剤を撒くか手で草を取るか、それによって小動物の生息環境が変わってしまう。

 赤とんぼを増やそうとすれば、農薬を控えなければならない。そうすれば、田んぼに生える草は手で取らなければならない。しかし、これは重労働だ。とてもコストがかかるのだ。当然、米価は上がる。消費者は外国産の安い米を買うのだろうか。どこかでこれらの折り合いを付けることができないのだろうか。

  泥だらけになりながら、今の時期の「ヒエ取り作業」はハードな仕事だ。雨が降ってきたので2時間半で作業を終えた。多くの人手をかけて短時間に作業を終えるという野が片瀬の法人の考え方だ。

野外ステージでオカリナ演奏を行うオカリナサークル『てんとうむし』のみなさん。右端は私、歌は、孫。(ゆめおーれ野外ステージ)

  今日、田んぼへ入った人は皆、子ども時代に田んぼへ入った経験のある者ばかりだ。10年後、20年後にはこのような作業をする人間はいないだろう。それでも米作りを続けるならば、農薬に頼らなければならない。もしそうなると、赤とんぼは激減し、.人体にもよくないだろう。

  そんなことを考えながら、ヒエ取りを行った。持続可能な農業を目指すには、いろんな壁がある。一方では、TPPが話題になり、将来もっともっと安い米が外国から入ってきそうだ。そのとき、どんな米作りが行われているだろうか。米が、食品から商品になってしまう可能性がある。

(日記 午前4時半起床。午前5時半より法人の田んぼの「ヒエ取り」。汗だくになった。午後2時半より勝山市の夏まつりの一環としてはたや記念館『ゆめおーれ』の野外ステージでオカリナ演奏を行った。途中で孫が歌ってくれた。まあまあのオカリナ演奏だった。午後7時半より村の集会所で区の役員と各種団体長による『合同会議』を行った。主な議題は「秋祭り」と「住みよい片瀬を造る住民アンケート」の件だった。区に関心を持

野外ステージで演奏を行うオカリナサークル『てんとうむし』のメンバー。

ってもらうためには時間がかかるだろうが、一歩ずつ進めていかなければならない。)

 
 

なでしこジャパン

10 8月

みんなに勇気を与えた!
  今朝は4時前に起きた。「なでしこジャパン」の試合を見るためだ。まだもうろうとしているうちに、アメリカに1点先取されてしまった。アメリカも昨年の雪辱に燃えていただろう。その後、また1点取られてしまった。この先どうなるのだろうと心配になった。

  しかし、日本が1点返して再び緊迫したゲームになった。その後、両者は点数が入らず試合が終了した。そして、「なでしこジャパン」のオリンピックでの試合は全て終わった。おそらく、多くの日本人が深夜にもかかわらず、応援していたのではなかろうか。

  試合が終わったら、ラジオ体操の時間になってしまった。今日一日は眠いだろう。日本中に寝不足の人がたくさんいるのではなかろうか。「なでしこジャパン」は昨年のワールドカップで一躍有名になってしまった。

  私も、ワールドカップ以降、「なでしこジャパン」のメンバーの顔はほとんど覚えてしまった。残念ながら、オリンピック男子チームは、永井、吉田、清武選手ら数人しか知らない。勝負の世界では勝つことで選手やチームを有名になり注目されることによって、さらにチームは強くなっていくようだ。

  それに、マスコミの力もすごい。ワールドカップで勝ったことによてってさらにマスコミに取り上げられ、女子のサッカーはさらに人気が出たようだ。義十もどんどん向上しているように思う。

  日本のサッカーのこれまでの動きを見ていると、プロが生まれ、選手がさらにJリーグから海外チームへ移籍し、そこで腕を磨いてきた。そのことがまた、日本選手の技量を伸ばし、世界に通用する選手を輩出するという好循環を生み出している。

  さて、私達は「なでしこジャパン」に勇気づけられた。私達は、何を彼女たちから学ぶことができるのだろうか。サッカーは役割分担の決まったゲームだ。先ずは、個々の技術のレベルを上げるのは言うまでもないだろうが、様々な状況に対処することができるチーム力、想像力、創造力が必要であろう。

  攻撃力があっても、防御する力が足りなければ、勝利することはできない。攻撃と防御のバランスも必要だろうし、その切り替えも必要だろう。敵も味方も動き回っている中での、攻撃や守備なので、一瞬の隙を突くか、突かれるかで勝敗が決まる。常に先を読んでプレイしなければならない。

  市や町や、集落を一つのチームと考えると、ある程度の人材(財)がそろっていなければならない。育っていなければ育てる仕組みがほしい。それと同時に、その人材を生かす組織が必要であろう。

  また、世の中は常に変化している。その変化を読み取り、「何を変え、何を変えない」のかを識別できる眼力を持ったリーダーがほしい。『前例踏襲』は今の時代「退歩」だと思う。わずかでも、新しいものを取り入れ、高みを目指さなければ進歩はしない、活性化は望めないであろう。

 オリンピック選手のたゆまぬ努力を見習い、私も、努力を惜しまず「できること」、「も少しでできること」・「やってみたいこと」にチャレンジしてみたいと思う。まもなくオリンピックは終わり、夏も終わるであろう。少しは、選手にあやかりたいものだ。

(日記 早朝、サッカー『なでしこジャパン』の試合を見る。惜しくも1-2で敗れたが、よく頑張ったと思う。多くの人達に勇気を与えたことに対して敬意を払いたい。平日毎日参加していたラジオ体操も今日で中断。一週間だけ休みだ。途中でハワイアンギターの練習。明後日が本番だ。午後は少し休んで畔の草刈り。まだまだ暑い日が続くので熱中症にならないように気をつけながらの作業だった。消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案が、参院本会議で採決され、民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決、成立した。増税に反対するわけではないが、その前になすべきことがあるように思う。近いうちに解散総選挙があるだろう。国民はそのときどのような審判を下すだろうか。どの党も過半数をとれず政界再編が行われそうだ。今回は、そのときのリハーサルか。)

 
 

遊びのバランス

09 8月

「一人で遊ぶ」と「みんなで遊ぶ」のバランス
   今の子ども達に欠けている力は何だろうか。それは、『コミュニケーション能力』ではなかろうか。今年の3月28日発行の福井新聞に、『社会で大切なことは?』『自分に合う仕事を見つけるには?』とのタイトルで新聞2ページを使った特集記事が載っていた。

 その中で、企業の方々からは、いずれもコミュニケーションに関わる項目の重要性があげられていた。そして、ある企業の方がコミュニケーション能力を身につける方法として 「あいさつはで  きていますか?明るく、元気に、大きな声で挨拶するように心掛けて下さい。自然にコミュニケーション能力が身に付くと思います。」と書いておられた。

   最近の子ども達の動きを見ていると、コミュニケーション能力はかなり劣っているように思われる。しかし、それは必ずしも子ども達のせいではない。子ども達が挨拶の習慣を身につけられないのも子ども達のせいではない。責任の多くは、大人の側にあると思う。

  子ども達の遊びは、昔と比べると大きく異なっているが、それらは全て大人の敷いた路線に乗せられているからだ。昔は何もない分、子ども達が創造性を発揮する場面は多かったと思っている。

  しかし、今は、子ども達は、大人の仕掛けるゲームやテレビや雑誌の虜になっている。その結果、外で遊ぶこと、みんなで遊ぶ機会が激減したように思う。個人での遊びが、子ども達から「仲間で切磋琢磨しながら遊ぶ」ことの楽しさを奪い去ってしまった。

  これでは、コミュニケーション能力を身につけることはできない。私が子ども達に望むのは、「一人で遊ぶことができる」と「仲間で遊ぶことができる」の両方だ。両者のバランスが大切だと思っている。

  「仲間としか遊べない」子ども達は大きくなったとときどうなるだろうか。現役時代、夜な夜な溜まり場(特定の友達の家や特別な場所)へ出かけた高校生達がいたことを知っている。自宅ではじっとしていられないのだ。これは困りものだ。

  「一人で遊ぶ」と「仲間と遊ぶ」はどちらも大切であるが、一方に偏ったらどちらも好ましいことではない。遊ぶことは子どもの成長にとっては不可欠だ。人は「人間」と書くように「人と人との間で生活する生き物」だと思う。

  この夏休み中も、日中、村の子ども達の姿を見かけることはほとんどない。子ども達は家の中で何をしているのだろうか。ある子どもの祖母は、テレビを見たりゲームをしたりしていると言う。

  また、別の保護者は「子どもは児童センターへ出かける」という。夏休みになったのに、両親が働いているために、弁当を持って学校にある児童館へ行くのだが、それで子ども達は夏休みを楽しく過ごせるのだろうか。もともと群れて自ら創意工夫を凝らしながら遊ぶ経験のない子ども達にとっては、家にいるより、児童館の方がよいのだろうか。

  いずれにしても、子ども達の持っている能力を十分引き出すことができる環境を大人は設ける必要があるのではなかろうか。しかし、現実には、子ども達を「消費者」とみなす大人の商魂が目についている。これでは、コミュニケーション能力は身に付けられないであろう。悲しいことだ。

(日記 午前中、一時間あまりは、孫の勉強相手。かなり自分でできるようになった。今日は『かたせ瓦版』の発行日。午後も作業を継続。夕方、草刈り機を持って畔草刈りに出かけた。同じ場所委を年3回は草刈りをしなければならない。オリンピックでは、勝ち負けだけではなく、.その背景にはいろんなドラマがあるものだと感心する。要約、.金メダルが二個増えた。今夜はサッカーを見なければと思う。)

 
 

ラジオ体操雑感

08 8月

気になる子ども達の動き
  孫が帰省した先月の30日頃から、孫と一緒に毎朝ラジオ体操に参加している。自分の子どもが小学生だった頃のことを思い出す。当時は、ラジオ体操の後、子ども達は1km弱のコースをランニングすることが習慣化していたが今は体操だけで済ませている。

  当時は、子どもの保護者はほとんど参加していたが、今はそうでもない。朝、子ども達が集まってくるのを見ていると、挨拶について気になることがある。大人の私達や仲間に対して元気よく挨拶できる子、こちらから挨拶すると小声で挨拶を返す子、挨拶のできない子の三通りが見られる。

 自分から挨拶を交わすことができる子とは、挨拶以外にもいろいろ話すことができる。地区の次の時代を担う子ども達には、元気よく挨拶のできる子に育ってほしいと願う。何とかしなければと思うことの一つである。

  上級生の「上級生らしからぬ態度」も気になる。下級生は上級生の動きを見て体操しているので、上級生がしっかりしないと、下級生刃上手く体操ができない。特に、前へ出て指導する上級生は、左右の動きを逆にしないと、下級生の体操は全て左右が逆になってしまう。

  そのことも、指導している。だらしない体操を見ていると、気持ちが悪いので何度かそのことを注意している。上級生としての自覚を持たせるには、育成会の役員が継続して指導しなければ効果は上がらないだろう。

 以前は、小学生といえども、上級生は下級生に対しては大きな力を持っていた。高校の学校祭の練習などでは、私が高校生だった頃から、上級生は下級生に対して絶対的な力を持っていた。そして、あらゆる面で、上級生は下級生を指導できた。しかし、最近は、「下級生が上級生の言うことをきかないんです」と教員に訴える上級生も何度か見て来た。

  人間関係が昔に比べてフラットになっているようである。ある面よいように思うが、集団で何かをやる場合には、リーダーは不可欠である。子供会育成会や区民による継続した指導が望まれる。子ども達は次代を担う大切な区民の宝なのだから。

『じいちゃん勉強』の「音楽」。夏休みの思い出づくりにしたい。孫達も喜んでいることだし。

(日記 午前8時45分より例によって孫の『じいちゃん勉強』。最初は算数、その後音楽と称して歌の練習。 午前10時より市営プルへ二人の孫と家内と私の四人で泳ぎに行く。孫達は、丸2時間以上ノンストップで泳いだり水遊び。ことらの方が疲れてしまった。昼食後、久々に昼寝。午後は明日発行の『かたせ瓦版』を編集する。何を掲載するかについて毎回苦労する。午後7時半より、和太鼓の練習。と言っても、ここ数回はフラダンスの練習。今度の日曜日に『じいちゃんバンド』とコラボだ。練習後、小道具作りも行った。)

 
 

孫の思い出づくり

07 8月

一緒にすること
  孫が帰省してから、10日あまりが過ぎた。田舎でうんと自由に過ごしてほしいと願うとともに、「孫と何を一緒にできるか」を考えることも楽しい。午前中は、『じいちゃん勉強』と称して、主に「算数」と「音楽」をすることにした。

オカリナの練習会に参加して歌を歌う孫。

  算数は、主に「文章題を考える力をつけたい」と思い、文章題に出る個々の数値の関係を線分図で正確に表せるように毎回指導している。音楽は、8月12日に行われるオカリナの発表で歌ってもらうつもりで練習している。孫は二人共歌うことが好きなので、楽しそうに練習している。

  ラジオ体操は、孫が帰省してから私も毎朝出席している。他に、一緒に海水浴に出かけたり、プールへ出かけたり、集会所の前の花に水をやったりして共に過ごすようにしている。

  夜は、私と家内の間に入って川の字になって一緒に寝ている。孫はボードには乗れるので、一週間ほど前から一輪車の練習を始めている。帰省中には乗れるようにはならないだろう。しかし、始めなければ何も前へ進まないと思って少しずつ練習している。一緒に過ごせる時間ができるのがうれしい。

  今日はオカリナの練習日。オカリナに合わせて孫が歌の練習ができるのは、今日が最初で最後だ。ふだんは私の作ったカラオケで練習しているので、生のオカリナバンドにうまく合わせることができた。本番が楽しみだ。

(日記 午前中、オカリナ練習用のカラオケづくり。午後、『かたさえ瓦版』の取材のために公民館へ出かけだ。公民館に保管してあるアルバムを見せてもらい、片瀬区民の活動している写真を探すためだ。アルバムを6冊借りた。スキャナーで写真データを取り込むためだ。午後7時半からオカリナの練習。

二人の孫と私とばあちゃん(家内)が一緒になって一つのことができるのは最高の喜び。

オカリナを始めた頃に比べるとみんなかなり上手になったと思う。私は、横ばいのような気がするが。孫も練習に同行し、オカリナバンドに合わせて歌を歌った。)

 
 

何となく忙しかった一日

06 8月

バンドと和太鼓
   一度「生バンドでフラダンス」をやってみたくて、ハワイアンバンドは大学の軽音楽部OBの連中に、フラダンスは和太鼓の連中にお願いすることにして8月12日にはたや記念館『ゆめオーレ』の野外ステージで披露することになった。

  今日はそのバンドの練習日だ。福井、春江、白山市(石川県)からメンバーが集まってきた。今回、もしかしたら私が一番苦労するかもしれない。曲を暗譜しなければならない。楽譜をしっかり見ているとハワイアンギターの場合には手元が狂うのでなるべく暗譜しなければならないからだ。

県民文化祭『太鼓魂』のチラシ。小さく我がチーム名『越前勝山春駒太鼓』の名前も見える。

  最初はハワイアンバンドの練習、その後ジャスなどの練習をした。午後1時過ぎから初めて午後6時までみっちり練習した。誰もが、最近数十年ぶりに楽器を再開したばかりなので、苦労しているようだ。しかし、会って話したり、バンドの練習をするのは楽しい。

 石川県のNさんがアロハシャツまで持ってきてくれた。レイは百均で春江のSさんが揃えてくれた。私は、今年の春にハワイで買ったアロハシャツがあるので借りなくてもよいが、他の連中は気に入ったものを借りた。馬子にも衣装でそれらしく見える。

  練習の後、左義長保存会のMさんと一緒に今立で行われる『太鼓魂』の打ち合わせのために出かけた。現在、この日に演奏する曲目の骨格を考えている。細部はメンバーに考えてもらえればよい。帰宅したら午後10時半になっていた。

  打ち合わせの会場は、和太鼓グループの練習場の隣の部屋で行われた。和太鼓を通していろんな人と知り合いになれそうだ。一生懸命練習していい演技を披露したいものだ。

 太鼓のメンバーは、フラダンスにもつきあってくれるのであるがたい。何とか、両方とも成功させたい。どちらも練習は欠かせない。今日は変化に富んだ一日だった。忙しい一日でもあった。

(日記 午前中はバンドの個人練習。午後はハワイアンバンドの練習。今日の一回の練習と、当日の朝練習の二回で本番だ。午後7時半より越前市の今立町で9月16日に行われる和太鼓イベント『太鼓魂』の打合会。本番では少しでもよい演技を見ていただきたい。)