入院二日目
車いすでの移動。看護婦さんがついてくださるが、なんとなく申し訳ない。昨日の今日だから体は自由に動かない。特に、足だから、なおさらだ。
昼近くにリハビリ。黙ってリハビリをしているのもなんとなく落ち着かないので、少しずつ、話をする。途中で子育ての話になった。
30分ほどの間だったが、話の終わりに伝えたかったことは、「子供が帰りたくなる家庭を作ってはどうでしょうか」ということだった。
ベッドの上では、身体は不自由だが、頭の中は自由だった。自宅から、三種類のマニュアルと『文芸春秋』を持ち込んだ。時間があれば見ればいいだろうと思って持って来たのだ。一つは映像編集の「プレミアプロ」だ。ほかに、「パワーポイント」だ。いずれも長年愛用しているが、さらにレベルアップするために読もうと思ってのことだ。
最後の一つが、「ラップの教室」だ。表紙を見つけた看護婦さんが驚いていた。高齢者の私がラップの本を読むなんて信じられないという風だった。暇な時間は有効に使いたいと思う。
(日記 入院二日目。リハビリと後は、定期的な血圧、血糖などの検査だ。時間がいくらでもあるので、時々テレビを見ながら、マニュアルを読んでいた。)