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Archive for the ‘中学校再編問題’ Category

中学校再編問題を単独で考えてよいか

24 2月

『流山がすごい』
 月曜日に病院の定期検診に出かけた。どうせ待ち時間があるだろうと、週刊誌を買った。
あちこちの記事を読んでいるうちに、ある広告が目についた。

 『今週の必読』と書かれた本の紹介だ。「人口増加率が日本一となった理由とは」のキャッチフレーズよりも、紹介文に書かれた『……本書には様々な「ひと」が登場する。そして地域の価値を上げるためにはいかに「ひと」の力が必要かを説いている。……』の部分に惹かれた。

 ここまで読んで決めた。この本を買おうと。思えば、22年前、市教委にお世話になることになった。そして、何かで自分の意見を表す機会があった。私は迷わず『事を為すのは人である』をベースに自分の意見を書いた。

 帰宅して早速本を注文。そして、ゲット。人が一番大切なんだ。人が活かされる「まち」かどうかで、人が集まりもするし、去っても行く。

 子どもも大人もみんな人。

 ・このまちに住んでいたら、何かができそうか?
 ・このまちに住んでいたら、夢が持てそうか?
 ・このまちに住んでいたら、面白い人に出会えそうか?
 ・このまちに住んでいたら、自分が活かされるか?

 誰かが勝手につくったまちに「住まわせてもらう」のではなく、「私たちがまちをつくっていくんだ」
という雰囲気が流山にはあるという。

DINKsかDEWKsか
 DINKsは以前によく流行った言葉だ。Double Income No Kids(つまり,子どもを持たない夫婦)。
子どもをもうけず人生を楽しもうという人たちだ。

 一方のDEWKs。 Double Employed With Kids (つまり、子どものいる共働き世代)。働きながらの子育て。一番大変な世代だ。しかし、この世代がいなければ少子高齢化が進みやがて過疎になる。

 流山は DEWKsにターゲットを絞っている。その第1が、子育て世代の支援。保育士の厚遇。
2010年に17カ所しかなかった保育園が100カ所に。

 これは序の口。あまり書きすぎると、かえって邪魔になる。買っても読みたくなるかどうかです。読んでいると、ついつい比較したくなるのでここまで。

中学校再編問題は地域の浮沈を懸けた重要な問題
 私の持論。中学校再編問題を単なる学校問題として捉えてもダメだと思う。中学校の再編問題は、このまちをどうするかの大問題。保育施設、小学校、そして、高校さえも一緒に考えなければ意味がないと思う。

 さらに、少子高齢化問題、都市計画(まちづくり・交通問題・道路・水路・積雪時の問題……)、雇用問題、経済問題、観光問題、起業問題、公と私の棲み分けと協働、生き甲斐・やり甲斐、各年齢層の団体、学び直しの問題、……、あらゆる角度から考えなければならないと思う。もったいない。どれにも繫がっていく問題だからだ。

 行政は、ともすれば都合のよい部分から理屈をつけてやろうとする。そして、後からあまり効果のなかったとしても、そのことには触れずに次を目指す。今、何が必要か?今後何が必要になるかと前ばかりを見ている。

 現実には、狭い範囲で考えているように思えてならない。今のままでは、所期の目的さえ達成できそうにない、と私は思う。もう少し考え直してほしいと思うが、こんなブログだけじゃ、声は届かないだろうなあ。残念無念。よそのまちのこととして傍観もしていられないし……。 

興味のある方は是非とも読んでみて下さい。

ついでにこの本も宣伝させて下さい。


 

令和10年2月23日 杞憂に終わればいいが

23 2月

 一台、また一台とスクールバスがジオアリーナを回って地下通路の入り口へ向かっていく。バスの中からは、中学生、高校生が次々と降り、無口で地下通路を降りていく。

 時間に遅れまいとするが、先を急ぐことはできない。通路の土足帯は二人が並んで歩くだけの幅しかない。何か用事で先を急ぎたい生徒は、ついつい土足のまま上履き帯を歩いて、先を行く者を追い越さなければならない。

 みな、無口で地下通路を通り校舎へ急ぐ。中学校1,2年生の生徒達は時々駆け足を交えながら、前を行く高校生に遅れまいと先を急ぐ。毎日、通学時間帯に起こる登校風景である。

 地下通路入り口では、次々とバスが地下通路へ到着するが、先行するバスが全ての生徒を下ろさなければ、次のバ                スは停車位置へはたどり着けない。バス通学生だけでも、約300名ほどの生徒がいるので、混雑は避けれれない。

 一方、保護者の車で送られてきた生徒も大変である。ジオアリーナの駐車場へ入るためには、交差点で信号待ちをしなければならない。一度の青信号でジオアリーナ方向へ曲がれればラッキーである。大概は、走破できない。

 そして、なんとか駐車場へ入れれば、車を降りるやいなやジオアリーナの横を通って、地下通路の入り口まで足早に地下通路へ向かって急がなければならない。

 バスが入ってきたり、保護者送迎の車を避けながらの移動は毎朝大変である。その上、雨や雪が降ったら大変である。地下通路へ入るまでに身体や靴が濡れると、いきなり階段を降りるときに滑ったりする危険があるからだ。

 バスを降りた生徒達と、保護者に送ってもらった約200名あまりの生徒が、毎朝地下通路で出会うので、どちらが先に通路へ入るかでも気を遣う。誰も通行整理をしてくれないので、中学生はどうしても高校生に先をゆずりがちになる。

 こうした、事態を避けるため、中学生や高校生の一部が、決められたジオアリーナの駐車場で保護者の車を降りるのではなく、併設前のように、長山付近で車を降りたり、特別支援学校周辺で車を降りることが当たり前になっている。

 そのため、学校周辺に住む人たちの車と出くわすことが多くなり、危険だと指摘される。結局、学校の先生や保護者がそうした生徒の指導をしなければならない。また、交通整理をしなければならない事態が生じている。

 とにかく中高生徒の半数あまりが、国道を横断して地下通路を通らなければ学校へ入れないというのが、今の再編計画だ。高校生には、それまでよりも、登校がかなり大変になってしまうというのが中高併設による大きな変化だ。

 この先もずっと、このような事態が生じるのかとうんざりしてくる。……と、こんなことが起こらなければよいのだが……。まだまだ、課題の多い中学校再編計画ではある。

西(左)側から半数、東(右)側から半分の生徒が登校する新しい中学校と高校
 

第5回 中学校再編準備委員会を傍聴

21 2月
第5回再編準備委員会

 午後7時から市の教育会館で行われた中学校再編準備委員会を傍聴。冒頭、委員長の挨拶。「県内では、あちこちで探究学習が進み、成果を上げている」と。それならば、なぜ、勝山だけが無理矢理中高併設にして探究学習を目指すのか。他の所では、中高別々でもちゃんとやっているのではないかとの素朴な疑問が湧く。

そして、教育長から先日行われたパブリックコメントの意見が紹介された。(以下写真で)

 今、勝山市では中学校再編に関して市民の意見が二分している。この案を推し進めたい市ともう一度考え直してほしいという市民の意見がなかなか収束しないでいる。

 最も市民が疑問に感じているのは、勝山高校の敷地の中にグラウンドも体育館も持たず、音楽室や理科室、家庭科室などは全て高校の校舎の中に作り、体育館やグラウンドは共用するという「勝高併設案」に対してだ。

 事の起こりは、勝山高校の定員割れが続き、何とか存続させたいと。(その後、小規模校でも残すとの高問協の答申あり)。それには、中学校を勝山高校にくっつければ連携が進み、少しは勝高進学者が増えるだろうとの一市議の発想が発端だとか。(議会議事録参照)

 「勝高併設だけは止めてくれ!共倒れになる、どちらにも良くない」と、この一点について、多くに市民から考え直してほしいと必死で訴えているのだ。しかし、この方向で着々と計画は進められつつある。一度は4,000筆あまりの署名、2度目の署名は現在7,000筆を越えている。それでも、この案を強行されようとしている。

 「勝山高校に併設すれば、全国に誇れるジオアリーナがあり、長山グラウンドもあ理、部活動の選択肢も増えるる」と、ことあるごとに説明するが、中学校に与えられたスペースはジオアリーナ半分と長山グラウンドだけ。勝山高校の敷地の中に校舎を建てて併設しても、結局は元の中学校を使わなければ部活動はできないと、再編準備委員も述べている。(全て市のホームページで閲覧可能)

 なぜ考え直してほしいか、私の意見を今後少しずつ述べたいと思うが、紙面の関係で今日は速報のみ。