「ファースト」流行の今こそ
家庭菜園での作業にも、だいたいの計画は必要だ。雪が解けたら、最初の農作業はジャガイモを植えることから始まる。しかし、昨年から準備してあるものもある。
勝山水菜、エンドウ、いちご、タマネギ、ニンニクなどは前年の暮れから準備しておかなければならない。イチゴなどは、年がら年中、畑にあるのだ。このように時間をかけて取り組む作業は貴重だ。
今の子ども達には、時間をかけて何かに取り組むことはあるのだろうか。お金を出せば何でも手に入る世の中だ。別に野菜作りでなくても、時間をかけて何かを完成させることはあるのだろうか。
大人でも子どもでも、時間をかけて何かに取り組む機会は大切だと思う。食べ物にしても、そうだと思う。時間をかけて作り上げる食べ物よりも、手っ取り早く出来る食べ物が横行している。
現代人は、何事においても気ぜわしい。待てないのだ。そんなとき、野菜作りをやってみると、よりよい収穫を期待しようと思ったら、それなりの時間をかけなければならない。
この時間を、どう考えるかだ。退屈な待ち時間と考えるか、それとも、日々の成長を楽しむ時間と考えるかだ。私は後者の方に魅力がある。待ち時間が長いほど、収穫できる日が楽しみだ。
年がら年中楽しみを得ようと思ったら、年がら年中、準備しておけばよいのだ。水菜が終わって、今は、畑へ行っても収穫物はほとんどないが、来月のイチゴを皮切りに、畑へ行けば、何かは収穫できる。
本当の喜びは、“スローライフ”から得られるのではなかろうか。スローフードもまた同様だ。時間をかけてできあがったものにはそれなりの値打ちがあるように思う。
そんなつもりでいる。紙芝居作りもあわててもどうにもならない。一枚一枚、描いているうちに、できあがるものだと思っている。今取り組んでいるものは、六月中に完成できればと思っている。完成が待ち遠しい。
(日記 午前中は、家庭菜園作業。新たに使う畑には石灰を入れて耕した。先日石灰を入れて耕したところには、肥料を入れて耕し、畝を立てた。GW中には、トマト、キュウリ、ナスなどを植えたい。午前中、福井の孫と横浜の孫がウェブカムで話し合っていた。昔なら考えられないことだ。午後は、絵描き作業。福井から来た孫達は帰って行った。夜、ウェブカムでiPhoneの設定を横浜に住む息子に習った。孫のよちよち歩きが見られた。また、孫達に会いたくなった。)