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仕事は大勢で

11 4月

農事組合の初仕事
  午前6時半、農舎前集合。今日は、『農事組合法人かたせ』の苗運びの日だ。10人余りが軽トラックに乗って農舎を出発。JAの倉庫へ向かった。各車に芽出しした苗を積み込み、農舎横のビニールハウスに運んで並べた。

  多少腰が疲れる作業だったが、約1時間半で終わった。疲れる作業は、多くの人数で一気に短時間でやるのがよい。昔から、「仕事は大勢で、美味い者は小勢で」と言われるように、沢山の者が短時間でやれば早く終わる。

  短時間なら、私たちでも何とか作業ができる。1人で作業をしている場合は、終わるまでは、どれだけ時間がかかっても止めるわけにはいかない。集団で取り組むメリットだ。

  私の村には、自分一人なら米作りをできない者が沢山いる。しかし、こうして組合を作ることによって何とか耕作放棄地にならずにすんでいる。また、農機具なども高性能のものを数台買えばよいので経済的だ。

 

JAで購入した苗を農舎横のビニールハウスへ運んで並べた。田植えまでにハウスの中で大きく成長させるのだ。

 年配者は自分のできる作業にだけ参加すればよい。私にとっては、今日は組合の初仕事だ。米作りは、こうして組合で行っているが、野菜などは自分のペースで作っている。

  みんなで作業することのメリットは、仲間同士がコミュニケーションを図れることだ。作業中、あるいは休憩時間にいろんなことを話し合うことができる。現役時代には時間が取れず、区民のみなさんとは挨拶を交わすことしかできなかった。

  区民が協力して米作りを行うことは、昔なら当たり前だった。「結(我が地区では“い”と呼んでいた)」によって、隣近所が助けたり助けられたりしながら農作業を行っていたのだ。今の組合の仕事も昔の「結」と似たところがある。

  いよいよ農作業が本格化する。声をかけられて作業に出ることは、私にとっては生きがいに繋がっている。声をかけられたとき、いつでも応じられるよう元気でいなければと思う。

(日記 午前5時半起床。6時朝食。午前6時半に組合の農舎前に集合して苗運び。午前10時より鹿谷公民館へ出向き、おばさん達に『銭太鼓の指導』。新曲の練習を始めた。午後は、紙芝居制作。一日があっという間に終わってしまった。)

 
 

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