「野菜作り勉強会」に参加して
午前9時から村の集会所で「野菜作り勉強会」が開かれた。講師は、奥越農林総合事務所の若い女性のSさんであった。
参加者を見ると、女性はそれぞれ現役で野菜を作り、市で野菜を販売するなど前向きに野菜作りに取り組んでいる人達であった。
一方男性を見ると、70歳を過ぎた人が3人ほど、後は私を含めて、野菜作りではどちらかというと素人に近い者が数人であった。
講義は、「野菜栽培の基礎知識」と「秋冬野菜の作り方」の二つであった。村の人達もそうであるが、これまでは誰かがこの方法がいいというと誰もが疑いもなく、その方法を取り入れるというようにあなたまかせである場合が多かった。
しかし、講師の先生の話を聞いていると、誰もがなるほどというように感心することが多かった。連作障害、施肥の多少、施肥の時期、土壌との相性、肥料の3要素の働き、微量要素の働き、発芽と光の関係などであった。
そして、最後に「農薬に頼らないための10箇条」について話があった。特に、その中で、「根が大切である」ことについても話された。
特に、この部分は、「子育て」にも通じる話であると思った。人間も、知識などを身につける以前の問題として、人間としての根っこの部分、つまり謙虚さやひたむきさ、信頼感、前向きの気持ちなど「人間性」というものが大切ではないかと、思った。
こうした部分が欠けていては身につけた知識も知恵も活かされないのではないかと思われる。最近の、政治家の言動を見ていると、特にこの部分が欠けているように思えてならない。
植物も根っこの部分がしっかりしていないと、いざ実をつける段になって肥料を施されても、それらを十分に吸収して実をつけることができないのではなかろうか。
植物にしても、根を育てるために我慢しなければならない時期があるのではないか。必ずしも、肥料を十分に与えればよいというものではない。
栄養過多で、肥満になってしまって体力の余りついていない人間がいるように、植物も、肥料過多で幹や葉っぱばかりが成長し、実を十分につけることができない場合が少なくない。
「子育て」も「野菜作り」も、それぞれが本来持っている能力を十分発揮させるには、与えるものの種類や時期が大切であるという部分は共通しているように思われた。
そして、子供も作物も、育て方によっては、しっかり育つということ、そして、どちらも、環境が大切であることなど、共通部分が多いと、今日の勉強会で思った次第である。
(日記:午前9時より昼間で「野菜作り勉強会」に参加。午後は、家内と二人で長女の息子達の子守りに出かけた。長女もその夫も二人とも用事があるというので福井まで出かけての子守りだった。途中で長男は、パパと外出。次男だけの子守りとなった。夕方、帰宅する途中に、家庭菜園へ寄って水まきをした。今日の勉強会で学んだように水やりをした。)