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Archive for 7月 21st, 2011

「おはよう」と「グッドモーニング」

21 7月

農耕文化と「おはようございます」
    午前6時頃、村のNさんから電話がかかってきた。「里芋畑に水を張ったので、ショウガに水をかけたらどうやろ」との内容だった。

  私とNさんは組合の里芋畑の中でショウガを作っている。里芋には、時々川から水を引くのだ。畝の間に水が溜まっている間に柄杓でショウガに水をかけたらどうかというのだ。そうすれば簡単に水をかけられるからだ。

  私は、6時半頃畑へ行くと、すでにNさん夫婦はショウガに藁をやり堆肥を与える作業をしていた。まさに「お早うございます」である。

  農耕文化では、隣近所が田植えをすれば自分も田植えをする。隣が稲刈りをすれば自分も稲を刈る。そして、作業は季節によっては早起きをして始めるのだ。

  遅れてきた者が早く作業を始めた人に交わす挨拶が「お早うございます」であろう。自分が早いつもりでもそれより早く来ている人があれば「お早うございます」が最初に交わす言葉であろう。

  夏などには、日中は暑いので午前4時過ぎに起きて、午後5時前には田畑へ出ていたのである。そして、昼の暑い盛りには昼寝をするのが昔の人達の習慣ではなかっただろうか。

  牧畜文化では、家族が単独で行動することが多いので、朝早く起きたら誰かが近くで仕事をしていたということは少ないのではないか。

   さわやかの朝には、互いに早く作業を始めたかどうかに関わらず、朝の素晴らしさを讃えて「GOOD  MORNING]と言葉を交わしたのではないだろうか。

  従って、「グッド モーニング」を「お早うございます」と 訳すのは正確に言えば間違いではなかろうか。これは私の意見である。

・・・・・・・・・・・・・・インターネットより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   芸能人は業界らしく格好を付けて夜中でも「おはようございます」というが、これは実は本来の言葉の意味にかなうのだと思う。なぜなら相手に対して「早くからご苦労さんですね」「早くから精が出ますね」というねぎらいの気持ちが「おはようございます」の意味だからである。

    日常で使われる挨拶の言葉は、もともと長い挨拶文句を略したものだ。「おはよう」は「お早く起きて、健康でよろしいですね」や「朝がお早うございますね」が略されたもの。「こんにちは」は「今日はお日柄もよくご機嫌いかがですか?」や「今日は良いお天気ですね」などが「今日は」のみに略されたもの。

   そして、「さようなら」は「そうであるならば」や「左様(さよう)ならば」の略とされ、はっきりとしたお別れをいう悲しみに耐えられないといった曖昧なお別れの意味も込められている。そのほかに「こんばんは」も「今晩は寒いですが如何お過ごしですか」や「今晩はいかがですか」が「今晩は」のみに略された。
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  ショウガに肥料をやり、水をまきながらこんなことを考えていた。

(日記  午前6時過ぎに、電話がかかり、ショウガに水をやり肥料をやり、土を乗せる。Nさんから電話がかかってきてアドバイスを受けたからだ。途中で雨が降り、汗も出てずぶ濡れ。帰宅してシャワー。その後、「相馬盆歌」の三味線譜を書く。午後も続いた。午後は、途中からジャズの「危険な関係のブルース」の練習用CDを作る。午後4時過ぎに三味線のSさんと会い、「相馬盆歌」の三味線譜と練習用CDを渡す。午後5時半よりおじさんバンドの練習。今日は、「コーヒールンバ」とジャズの「ワークソング」と「危険な関係のブルース7」の練習をする。車の中で寿司弁当を食べながら「遅羽公民館」へ行き、「盆踊り練習会」に出る。遅羽の方々の他に、村岡町浄土寺の方々も参加して下さった。「千本搗」、「勝ち山ほがらか音頭」、「勝山小唄」、そして東北の皆さんの復興を祈って「相馬盆歌」(福島県の民謡。勝山には福島県の方々が避難しておられる)の練習。慌ただしい一日だった。)