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統一地方選挙に当たって考える

01 4月

二元代表制は機能しているか
 地方自治体では、市議会議員と市長の両方を市民が直接選挙で選ぶ二元代表制を取っています。

 1.市長がサービスを行うための予算や条例などを提案し、
 2.議会の審議・議決を受ける必要があります。
  そして初めて、
 3.市長が市民サービスを行えるようになります。

 その中で、二元代表制において、ともに市民の代表である市議会議員と市長が、お互いに対等の立場に立ち、議論を重ねながら、市の発展のために取り組んでいます。

 なお、このように市民サービスを提案・実施する市長のことを「執行機関」、市長からの提案を審議・議決する議会のことを「議決機関・議事機関」と言います。

 ちなみに、「二元代表制」は地方自治体の特徴であり、国の場合は、執行機関のトップである内閣総理大臣を国会議員の中から国会の議決で選ぶ「議院内閣制」となっています。

 市民が期待するのは、市の提案に対して、議員がその善し悪しを慎重に考え、問題によっては市民の意見を十分に聞き、市民の代表として議決していただきたいということです。

 しかし、実際に事はそのように進んでいるでしょうか。二元代表制のメリットは立法権と行政権が独立していることです。例えば、首長が強引な路線を取ろうとしても議会で議員により否決されればその案が通らないようにしたりと行政を監視することができます。また、市長は直接選挙によって住民が選んでおり、首長は民意によって選ばれているのです。

 二元代表制のデメリットは、議会に期待される行政への監視という役割が果たされない可能性もあります。別々に選ばれているはずが、いつの間にか市長べったりになってしま得事が少なくないからです。

 そのために十分な審議が行われず、安易に物事が決まってしまう可能性があります。その結果、行政が決めたことに対してオール可決・賛成となることが少なくありません。そのしわ寄せは全て市民にかかってくるわけです。

 私たちは、市長と議員の両者の言動に気をつけ、選挙に際しては棄権したり、何も考えずに投票することは避けたいものです。最終的には、私たちが被害者になる可能性があるからです。 

 他にもデメリットとしては、行政と議会が対立した場合が上げられます。行政がストップする可能性があるからです。そこは、いずれもが市民から選ばれた代表ですから、個人的な損得を抜きにして市民のために慎重に審議していただきたいものです。

 最後に、女性の方、若い方が市政に関心を持ち、選挙権を行使していただきたいと思います。そして、来るべき選挙には、立候補していただくことを願っています。統一地方選挙に際して一言書かせていただきました。

 
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Posted in 政治

 

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