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『何を伝えたかったか』

15 7月

大野高校の『学級日誌』より
最小限の「モノ」しかない部屋にあこがれる。しかし現実には簡単ではない。そこで、先ず、自分が集めてきた様々なものを少しずつ捨てたいと思う。その中の一つに、自分の書いた「モノ」がある。

本棚を整理していたら、大野高校時代の学級日誌が出てきた。冒頭に、自分が書き、その後クラスの生徒たちが自分の思いを書く仕組みだ。「今日、何をしたか」よりも、「今何を考えているか(思っているか)」を書いてほしいと思って始めたものだ。

・・・・・・・大野高校3年E組『学級日誌』より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「灰色かバラ色か」
君たちが勉強マシーンでないように、僕もティーチングマシーンではない。
しかし、忙しい毎日を送っていると、そういう錯覚に陥りやすい。

君たちも人間らしく生きたいだろうし、僕もそうしたい。
そこでこの雑記帳(学級日誌)には、自分の考えていることを遠慮せず、格好をつけずに書いてほしい・・・・・。
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で、始まっている。そして生徒たちがいろんなことを書き、私がコメントしている。自分の若かりし頃の考えがわかって面白いところもある。当時、何を伝えようとしていたかがよくわかるからだ。

当時の状況は、3年生になり進路に合わせてクラス分けが行われ、生徒たちは、文系、理系のクラスで授業を受けることになったのだ。私は理系の担任。大学進学を目指して生徒たちは、授業のほかに、受験のための課外授業を受け、日曜日には、数多くの模擬試験を受けなればならない忙しい時期だったのだ。

このような時期に自分の考えを書いていたのだ。このような学級日誌を捨ててしまえばよいのか、残しておけばよいのか、迷うところである。今のところ、もうしばらく保管したいと思っている。こんなわけで、写真なども含めてたくさんのものが捨てられずに我が家に存在しているのだ。断捨離はほど遠しという状況である。

(日記 午前中は、保管してある書類の整理。ついつい「ムカシ君」になってしまいそうだ。午後は、パソコンで音楽。夕方、花の植え替えなど。)

 
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