事実と創作のミックス
「大野の『はげっしょ鯖』についての紙芝居を作ってほしい」と知人から頼まれてここ一ヶ月ほど、合間を見ては絵を描いてきた。だいたいの筋書きを頭に置いて絵を描いていたので、絵の方が先にできあがった。
頼まれたときは、大人対象の紙芝居かと思っていたら、相手はなんと保育園児だという。それが分かったのが、三日ほど前。大人と幼児では大違いだ。脚本を幼児用にしようにも簡単にはできない。
大人の言葉は幼児には全くできないように思う。「はげっしょ」、「年貢」、「殿様」、「家老」、「代官」、……。これまで、色々紙芝居を作ってきたが、幼児なら「簡単な童話」が適当だろう。
元片瀬の知人から頼まれたのだが、頼まれた以上は、逃げ出すわけにもいかない。それに、紙芝居を使用にも資料はほとんどない。断片的なものが少し残っているだけだ。
はっきりしていることは、今も『大野のはげっしょ(半夏生)鯖』として半夏生の7月2日(頃)に、焼き鯖を食べる習慣があるということだ。この習慣は、隣の町である我が勝山市にも残っている。毎年季節の話題として地元の新聞にも載っている。
紙芝居にするには、それなりのストーリーがほしい。しかし、資料がないので勝手に創作するしかない。かえってそのほうが私にとってはやりやすい。明日はどうなることやら。
(日記 終日、創作紙芝居『越前大野・はげっしょ鯖物語』の脚本作り。午後、二回ほどかないと一緒に練習し、脚本の手直しをした。明日はどうなることやら。午後7時半より『爺ちゃん勉強』。例によって最後は姉妹の歌で締めた。)