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健全野党の育たない不幸

25 6月

自民圧勝は終わりの始まりか
  東京都議会選が自民圧勝のうちに終わった。投票率は低かったが、自民党の候補者59人、公明党の候補23人の全員当選した。選挙前まで、第一党だった民主党は、54議席から15議席に激減し、第4の政党に転落した。

 前回の衆議院選挙、今回の東京都議選は自公圧勝のうちに終わった。というよりも、野党の惨敗のうちに終わった。東京都民は、選択の余地がなかったのではなかろうか。

  ぶれなかった共産党が8議席から17議席へと議席を倍増させ第3党に躍り出た。組織がしっかりしている共産党が議席を倍増させたということは、自民党では困ると思う人たちが、他の野党を選べず共産党に流れたのではなかろうか。

  一方、石原元知事(日本維新の共同代表)のお膝元で日本維新は惨敗した。橋下共同代表の発言もさることながら、自民党とかなり方向性が似ているため、選選択肢なり得なかったのではなかろうか。まだ、自民党がましだと思ったのだと思う。

 特に野党には、信念のない政治家が多いのではなかろうか。かつて、野党第1党として存在感を示し続けていた社会党も権力によろめいたのか自民党と組むことによって(信念をぐらつかせて)見る影もなく衰退してしまった。

 投票率が低かったのは、選挙前から結果が予想できたこと、選択肢がなく、無力感を感じていたのではなかろうか。有権者は、信念のない野党議員では国政をまかせられないと思ったのではなかろうか。選挙のたびに右往左往しているからだ。

  さて、圧勝した自民党だが、よほどしっかりした舵取りをしないと崩壊の始まりになりかねない。終わりの始まりになりかねないということだ。国民に消費税増税という痛みを求める前に、自ら身を切るといったはずなのに、根本的な議員定数の見直しをできないでいる。

 謙虚に国民の意見を聞き、自らを律する厳しさがなければ、いつかは国民の信を失いかねない。もはや対立相手のいなくなった自民党の最大の敵は自分自身にあるのではなかろうか。

 おごれる者は必ず衰退するというのは世界の歴史が示している。ブレーキのない車に乗っているようなものだ。健全野党というブレーキは、特に排気量の大きい車には不可欠だ。当然分かっておられるだろうがドライバーはスピード狂?なので事故が起きないか心配である。

(日記 今日はもっぱら『かたせ瓦版』作り。4ページのうち2ページしか編集できなかった。夕食後、家内とウオーキング。朝から晩までパソコンにしがみついていたので、肩はがちがちになった。これではだめだと思いつつ、やることが多すぎてこうなってしまう。何とかしなくっちゃ。)

 
 

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