忙中閑あり
忙中閑ありは、分からないではない。忙しい中にも、いくらかはひまがあるもので、場合によっては、忙しい方が何でもできる場合がある。自分の現職時代はそうであったように思う。
退職後はどうだろうか。「閑中閑あり」と言えるだろうか。時間があると、何でもいつでもできると思い、なかなか取りかかれない場合もある。暇だからといって何でもできるわけではない。
暇な時間を有効に使うには、体力と共に、気力が必要であるように思う。そして、体力と気力は大いに関連しているように思う。疲れていたり、睡眠不足では、いい考えも浮かばない。健康に留意しなければと思う。
画家の豊田三郎さんは、100歳を超えているが、創作意欲満々の画家だ。特に杉の描写には独特のものがあり、「トヨダグリーン」と呼ばれている。その創作意欲には圧倒される。
以前に、80歳過ぎの画家とお話ししたことがあるが、「描きたいものがいっぱいある」という言葉に、すごいと思ったことを覚えている。それも、あちこちへ出かけて行って角のだから、素晴らしい。
私の場合、「千里の道も一歩から」ではないが、一日一日のノルマを考え、一歩ずつ歩むことにしている。歩き続けていれば、後ろを振り返ったとき、かなりの道を進んできたことが分かるはずだ。
(日記 家内は早朝、福井の孫の入院先へ子守りのために向かった。今日は雨。雨だとほっとする。安心して創作活動に取り組めるからだ。晴れていると、家庭菜園作業や外での作業ができるのではないかと、落ちつかない。百姓の人間の「性」だと思っている。朝から、紙芝居の絵を描いた。親鸞聖人の物語に聖徳太子が出てきたりする。興は、親鸞と聖徳太子の絵を描いた。タイトルは「蓮位夢想」。親鸞の弟子の蓮位坊が「聖徳太子と親鸞聖人が出会う」夢を見る場面だ。それだけ描いて、今日のノルマは終わり。1ヶ月後にはかなりの絵が貯まっているだろう。)