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TPP交渉参加

15 3月

筋書き通り
  これまで、与党の自公は「聖域なき完全撤廃を前提とする限りTTP交渉参加は反対」と力説してきた。特に衆議院選挙前は、街頭では前半部分があまり聞こえず「TPP反対」を強調していたようだ。しかし、今日の安倍総理の会見を待つまでもなく、全てが筋学通りに進んでいるのは素人でも予測がついていた。

  しかし、今日まで総理は、「聖域なき関税撤廃を前提とするならTPP反対」と言うばかりであった。そして、アメリカのオバマ大統領との会談で、「聖域なき関税撤廃が前提でないことを確認した」として今回交渉参加に踏み出した。

  国民との約束は必ず守るとしたが、そもそも農業をどうすべきかの議論がほとんどない。もしも農業をあまりにもそろばん勘定で考えたら、農業は衰退し、農村は崩壊するだろうと思う。

  海外の安い米に押されて少しでも安価に米を生産するために効率を優先したら、どうなるだろうか。海外のような広大な農地を持つ地域と、山間地の多い小規模な農地をもつ日本では最初から勝負はできないのではなかろうか。

 大規模化をしようにもそうした条件に合う土地は、日本では北海道ぐらいしか存在しないだろう。効率的な面だけを強調すると、日本では農業が成り立たなくなる可能性もあるのではなかろうか。

TPP交渉参加の決意を述べる安倍総理。言っていることは、素晴らしいが……。

  外国に比べて非効率的な農業しかできない日本の山間地も、国土を守るという点ではその存在意義は十分あるだろうと思う。TPP交渉参加によって有利になる産業もあれば、そうでないものもある。

  これらのバランスを取り、食料生産を全て他国にゆだねることなく、持続可能な農業のあり方を模索しなければならない。食糧安保という考え方である。TPP交渉参加を選んだからには、政治家の皆さんにそのことを期待したいと思う。

  私の予想だが、今、目の前のテレビでTPP交渉参加について述べている安倍総理の語るように事が運べばよいが、実際にはそのようには簡単にはいかず、様々な問題が噴出するような予感がする。日本の交渉力に期待したい。

  交渉力は相手の方が上田市、様々な要素が絡み合っていると思う。尖閣問題も、防衛問題が絡み、アメリカの力を借りなければならない日本が、TPPだけを考えて動くことは容易でないように思う。

  相手は「アメリカンフットボール」の国であり、幼い頃から「ディベート」で鍛えている国である。交渉力は相手の方がずっと上のように思う。祖越え、様々な問題が絡めば、TPPの交渉は簡単ではなかろう。政治家の皆さんに期待したい。

(日記 午前中、総会の資料作り。午後は、雪囲い外しの最終段階。暖かで気持ちのよい一日だった。朝、私の部屋の温度は1度。かなり寒かった。午後はストーブをつけなくても16度だった。)

 
 

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