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また一つ勝山の灯が・・・

02 4月

最後の楽器店閉店に思う
  勝山から次々といろんな店が消えていく。先月をもって、サンプラザに隣接する楽器店が閉鎖した。昔は2店舗あった楽器店も、とうとうなくなってしまった。1楽器店が勝山からなくなったというよりも、このような傾向が今後も続く可能性があることの方がさみしい。

  今では、勝山ではパソコンも買えなくなってしまった。隣の大野市には二つの家電量販店があるのでさほど不便は感じないが、これからもいろんな店がどんどんなくなっていくだろう。昔は、いろんな専門店があり、まちはそれなりの賑わいを見せていた。

 私も、最近では、ネットによって買い物をするようになった。しかし、次々と専門店はなくなり、買い物の楽しみがなくなるだけではなく、勝山の経済の活性化にも悪影響を及ぼすようになってきたのはさみしい限りだ。少子高齢化と共に、人口が減り続ければこの傾向は続くだろう。

  そのうちに、保育園や学校も統廃合が進むだろう。勝山にあった公的あるいは民間の出先機関もどんどんなくなっている。大野市とのわずかの人口の差が、大きな影響を与えている。大野市、勝山市にあったもののほとんどは大野市に統合されてしまった。

 この傾向もまた今後続いていくだろう。問題はここからだ。無いものをうらやむ前に、「あるものを楽しむ」という生き方、「なければ作る」という精神で頑張っていきたいと思う。

  「知恵無限」である。勝山らしい生き方、心豊かな生き方を目指し、人と人の結びつき(絆)があるまちをつくれないだろうか。誰かから指示されるのではなく、地域自ら美しいまち・住みよいまちをつくることができないのだろうか。

大相撲巡業がやって来た頃の勝山神明神社。横綱吉葉山の土俵入り。この頃は活気があった。

  住んでよかったと言えるまちをつくることができないのだろうか。そうしたまちを作る第一歩は、ハードではなくソフトから始めることができるように思う。金をかける前に、知恵を働かせ、心温まるまちをつくることから始められないだろうか。

  今こそ、ブータンの「国民総幸福度(GNH:Gross National Happiness)」について勉強してみる必要があるのではなかろうか。GNHとは、物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも尺度に入れた「幸福度」を表すものだ。

  ブータン前国王が国民総生産(GNP) に代わる概念として提唱しものであり、先日来日した現国王も、GNHの増大を国の開発政策の理念として打ち出しているとのことだ。まだまだ勝山にも可能性があると私は確信している。

(日記 午前中、区長としての義務的な手続きなどを行った。午後は、大屋根と下屋の雪止めの瓦に引っかかっている杉葉を取り除いた。年々高いところが苦手になってきた。その後、整骨院で治療を受けた。午後4時過ぎから役所の方と意見交換を行った。久々に夫婦二人きりの生活に戻った。)

 
 

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