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『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』

18 4月

定期検診と書籍
  今朝は午前7時に家内と一緒に家を出て済生会病院へ向かった。2ヶ月に1度の定期検診で、予約は午前11時半だが、予約なしに整形外科で腰を診てもらうために早く家を出た。

  午前8時前に病院に到着したが、整形の受付は初診のために午前8時20分からしかできないという。少し早すぎた。整形の診察は案外早く終わったが、レントゲンを撮り2度目の診察は12時を過ぎてしまった。整形だけで4時間ほど待ったことになる。

  その後、予約の検診を終えた。午後1時前にようやく診察を終えた。全部で10分余りの診察に行き帰りの時間と待ち時間を合わせる6、7時間かかったことになる。仕事を持っていたら大変なことになる。病気はするものではない。

書籍1  待っている間の私の楽しみは、「アイポッド」で音楽を聞きながら、週刊誌を読むことだ。最初に記事を読んでいて気になった本があった。

  大橋巨泉氏の紹介している『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか(C・ダグラス・ラミス著)』という長いタイトルの本の紹介だ。先ず、このタイトルが私の心を捉えた。

  この本は今から11年半前の2000年に書かれたという。大橋氏が紹介している部分で自分も感心した部分を抜き出すと以下のような部分がある。

・政治家は万能薬として自由化を持ち出す(TPPなど)。しかし、貿易の自由化は実は「投資の自由化」
であり、それは「搾取の自由化」である。

・ 経済成長というのは、一つのイデオロギーである。植民地主義、帝国主義、経済発展、グローバリゼー
ションと言葉こそ変われ、中身は同じ。

・地球の自然や環境を破壊しつつ、成長だけを追っていたら、今に地球は人類が住めない星になってしま
う。今我々の乗っている船は間違いなく氷山に近づいている。(タイタニック号は氷山に気づかなかった。)

・ゼロ成長を歓迎する。そのために“対抗発展”をすすめる。
  ※対抗発展とは、「減らす発展」だ。・個人の働く時間を減らす。 ・エネルギーを減らす。 ・値段の付いたものを減らす。等々。

・経済以外のものを発展させる。経済以外の価値、経済以外の人間の活動、市場以外のあらゆる楽しみ、行動、文化などを発展させる。

 そして、著者は3.11の10年以上前に原発についてもはっきり書いているそうだ。

足羽山のしだれ桜。満開だった。

・原発があれば、いつかまた放射能が漏れる、事故は必ず起きる。反原発運動は、ユートピア主義とか、理想主義とか、何かのイデオロギーに基づいた運動ではなく、現実に基づいた運動である。

書籍2 書評を読んでいたら、次の本も気になった。『メルトダウン(大鹿靖明著)』という本だ。評論家の佐高信氏が書評を書いている。

 原発事故が起きても、保身と権益のために、暴走する官僚と民僚の姿をドキュメントとあり、今や日本の頭の部分がメルトダウンしているとしている。

 二つの本はいずれも、読んでみたい本だった。 

手の届くところで満開になっている桜。とてもきれいだった。

(日記 午前7時に家を出て、午後1時頃二つの診察が終わった。かなり待つことになったが、検査の結果、数値が少し改善していたのが、せめてもの救いか。その後、昼食をとり、家内と二人でミニショッピング。そして、足羽山へ花見に出かけた。青空の見えるよい天気で桜は満開。まさに桜花爛漫であった。帰りに、本屋へ寄った。『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』は本屋になかったので注文した。『メルトダウン』はあったので購入した。それにしても、日本の中枢は、メルトダウンしている。統治能力を欠いているように思えてならない。既存政党に国民の厳しい審判の下る日がそう遠くないかもしれない。そして、官僚にも。)

 
 

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