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潜在能力

28 2月

「持てる力」を引き出す
  人は誰でも、いろんな力を持っている。しかし、一生の間にそれらを出すことなく、人生を終えてしまうかもしれない。本人も周りの人もその「隠れた能力」に気付かず過ぎてしまうのだ。

   ある意味では、恐ろしいことかもしれない。子ども達は学校へ入ると「教科」という枠の中で力を出すよう求められる。そして、知識を詰め込むよう求められる。

  知識の量は、「ペ-パ-テスト」などで測られる。ところが、この「教科」という“物差し”で、子ども達の持つ能力を測ることができるのだろうか。

  人の能力は、「教科」という“物差し”で測るほど狭くはない。人の能力はもっともっと多様なものだ。特に、ものを考え出す想像力や創造力は、狭義の「学力」とは別のものだろう。

   学校というシステムには馴染めなかったエジソンが数々のもの発明したのは、彼自身の能力とそれらを発揮する環境があったからではなかろうか。

   少なくとも、同年齢が同程度のことを学ぶ「学校」といいシステムではエジソンは自分の持つ能力を発揮できなかったであろう。

  自分の能力を発揮するには学校では十分でないからといって学校というシステムを否定するものではない。学校関係者は、「教科」以外の“物差し”があるということだけは認識していなければならない。
 
  25歳にしてフォーブスの長者番付、27歳でタイムの表紙を飾ったマックの創始者の一人であるスティ-ブ・ジョブズもある意味では学校というシステムには合わなかった一人かもしれない。

  大学時代の彼はヒッピー思想・禅・サイケデリックドラッグに心酔し、裸足で校内を歩き、一時は風呂に入らない時期もあったという。またかなりの音楽ファンで、ビートルズなどを聴きまくっていたという。これらの全てがジョブズにとっての「教科」であったのだろうか。

  ジョブズは大学に半年間通ったが、興味のない必修科目を履修することを嫌い、「両親が一生をかけて貯めた学費を意味のない教育に使うのに罪悪感を感じた」という理由で中退してしまうのだ。

 彼は、シリア人の父とアメリカ人の母(大学院生)の間に生まれたが、結婚を許さない母方の親の意見でジョブズ夫妻のもとに養子に出されてしまう。養子先の両親は大学卒業でなかったために母親は養子をしぶったという。

 彼の偉業は今更私ごときが述べるまでもない。オバマ大統領の言葉を引用しよう。
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   スティーブ・ジョブズは米国のイノベーターの中で最も偉大な一人でした。違う考えを持つことに勇敢で、世界を変えられるという信念に大胆で、そしてそれを成し遂げることに十分優秀でした。この星で最も成功した会社の1つをガレージから作り上げることで、彼は米国の独創性の精神を実証した。スティーブは毎日が最後の日であるかのように生き、私たちの生活を変え、全産業を再定義し、私たち一人一人が世界を見る方法を変えました。
           —バラク・オバマ、 The White House Blog, 2011年10月5日
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  1つの分野の能力が劣っているからと言って、嘆く必要がない。人は、誰でも「潜在能力」を持っているのだ。本人はもとより、周りの人達はそれらを引き出す努力をしたり、環境を整えることに力を入れたいものだ。

  また、この「潜在能力」というのは、肉体的な面でもあるのだと思う。人生のどこかの時期で自分の潜在能力を信じ、これを引き出す努力をしたら、人生はもっと楽しいものになるのではなかろうか。

(日記 米国に入国する、ビザ免除プログラム対象国(日本を含む)の渡航者は、米国行きの航空機の搭乗手続きを行なう前に、電子渡航認証システム (ESTA:Electronic  System
  for  Travel  Authorization)のホームページで、オンライン申請を行ない、渡航認証を取得することが必須となっているのだ。午前中、少し時間がかかったが、この手続きを済ませた。その後、創作紙芝居の2枚目の絵を描いた。午後3時過ぎに、股関節の治療(ズレを直す)のために大野のY整骨院へ行く。12日間の泊まり込みで滋賀県の実業団(野球)の投手が治療を受けていた。)

 
 

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