2度の逆転そしてPK戦勝利
女子サッカーの決勝戦、日本対アメリカの試合だけは見ようと、目覚ましで3時20分に起きた。ところが、試合は始まらず、決勝戦前のイベントをやっていた。しばらくして、ようやく両国の国家に続いて試合が始まった。
前半戦は、アメリカの怒濤の攻撃が続いた。もしかしたら負けるかもしれないと思った。そして前半戦が終わった。この調子では危ないと思った。シュートの数も精度もアメリカの方が断然上であった。
後半戦が始まり、交代したアメリカの選手に見事に決められてしまった。ダメかと思った10分後ぐらいだろうか、日本が同点に追いついて、延長戦に突入した。
延長戦は15分ずつ、前後半を戦うことになった。ところが、延長戦に入ってまたもやアメリカのエースストライカー、ワンバク選手に決められてしまった。もうダメかと思った延長後半13分、澤選手が決めて再び同点。
誰もがもうダメだと思っただろう。私もそう思った。まさに逆転に次ぐ逆転であった。あきらめてはいけないということを多くの人が学んだのではなかろうか。
そして、いよいよPK戦だ。日本のゴールキーパー海堀あゆみ選手が1本目のPKをスーパープレーで止めた。足を使って防いだのだ。このプレイを見てアメリカの選手は慎重にならざるを得なかったのではないかと思う。
PK戦を制して、日本は一度も勝てなかったアメリカに勝利し、優勝したのである。表彰式も見ているうちに完全に朝になってしまった。たまたま福井から孫を連れて遊びに来ていた長女、そして東京から帰省していた次女も、途中からいっしょにテレビを見た。悲鳴や歓声をあげながらのテレビ観戦であった。
試合が終わって表彰式。アメリカのエースストライカー、ワンバク選手の日本選手への心遣いがさわやかであった。スポーツっていいなあと思った一日であった。
「何事もあきらめてはいけない」ということを学んだワールドカップであった。震災後、あまり明るい話題のなかった日本に大きな希望をもたらした女子サッカーの快挙であった。
被災者のコメントがいくつか紹介されていたが、いずれも「勇気をもらった」、「あきらめてはいけない」。「勇気や希望が持てた」などと語っていた。私もその気になれば何でもやれるのではと思った次第である。
(日記 午前中は、オカリナのピアノ伴奏譜を書く。昼ぎりぎりまで必死に楽譜を書いて長女に渡した。オカリナコンサートの伴奏を長女に頼みたいと思う。昼過ぎ、長女も次女も帰っていった。孫との別れがちょっぴり寂しかった。)