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階段を上る

28 7月

進歩を実感することの大切さ
   「できなかったことができるようになる」ことは、誰にもうれしいことだ。不可能が可能になることは、大人にとってもまたうれしいものだ。しかしこれには、やってみるという気持ちがなければならない。

  今、二人の孫と生活しているが、そんな場面を少しでも多く作ってやりたいものだ。夏休み定番の花火でも、3歳の孫は怖がって自分では花火を持てなかったが、少しずつ慣れて最後には自分で持てるようになった。

最初は姉のする花火を見ているだけだった妹。

  プールでは、姉の方が、「蹴伸び(手を前へ出し身体を伸ばし足を動かして前進する)」がうまくできないので、2、3メートル前後で立ち上がってしまう。少し教えるとコツが分かったのか、倍ほど進むようになった。

  踊ったり歌ったり、運動したり、食べられないものを食べられるようにする、……など、これまでできなかったり、不十分であったことを、一つずつできるようにすることで、自信を持てるようになるのではないか。短い夏休みではあるが、そんな経験を一つでも二つでも、体験させてやりたい。

果たして定着するか「郷土芸能」
  歌作りに少しばかり応援させてもらった春江町中庄のSさんによれば、中庄地区では今盆踊りが盛り上がっているそうだ。私も応援させていただいた「中庄小三郎音頭」の発表会をお盆の14日にするという。

最初は見ていただけだったが、やがて自分で花火を持てるようになった妹。

  私も招待状をいただいた。是非とも参加したいと思う。この地区では、民謡を楽しんだ世代が残っているので、新しい地区の歌『中庄小三郎音頭』ができたのを機会に、今、地区では盆踊りに燃えているという。

  この地区でも盆踊りは完全に廃れてしまって、3年前から復活したのだという。地区もまた、少しずつ、できなかったことができるようになっているのではないか。個人であれ、団体であれ、家族であれ、地区であれ、できなかったことができるようになると組織を構成している人たちのモチベーションが上がり、さらに前進していくようだ。

  私にとっては、うらやましい限りである。果たして、l7月31日は晴れるのだろうか。人が来て下さるだろうか。

  市民の皆さんの一人でも多く、これまで味わったことのない感動を味わっていただきたいものである。それが次のやる気や進歩につながるのだから。こうして一段ずつ階段を上っていくのである。これはいくつになっても、変わらない喜びではなかろうか。

(日記 午前中は私の定期検診。済生会病院へ出かけた。済生会の駐車場で春江町中庄のSさんと会い、越中小原観光協会から取り寄せた編み笠を渡す。その後検診。「一度、心臓を検査してみましょう」ということになり、午前の診察が午後1時半を過ぎてしまった。帰宅しないで直接事務所へ行き、竹友会(尺八)に練習につきあう。芸能発表の3曲と盆踊りの6曲を練習した。その後、司会をお願いしたTさん宅へ寄り、司会と共に照明の作業もお願いした。また、勝山城博物館へ連絡し、電気とトイレの使用について確認した。さらに、猪野瀬公民館へ連絡してテントの裾幕と給茶器の借用をお願いした。さらに、豊年ばやしの衣装について、区長に試着してもらった。予想以上に気に入って下さったようだ。個人的なことやら、『ふるさとの踊り大会』の準備やらで忙しい一日だった。夜、孫達と夏休み定番の花火を楽しんだ。)

 
 

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