出口の見えないトンネル
9年間の市教委時代に学んだことの一つに「いやなこと、難しいことは後回しにしないで真っ先に取り組む」ということだった。誰でも、楽なことや楽しいことを先にやりたくなるものだ。
そして、いやなことは、後回しにしたいものだ。相撲界の八百長問題も、これまで何度も話題になりながら、その都度目をつむって先送りにしてきた問題だ。先代若乃花の録音テープが残っていてこの件について強く警告している。
これから先、どのように解決を図るのだろうか。不正をした証拠のある者だけを処分しても、国民は納得しないだろう。いかに、現理事長が元「カイケツ」であっても、解決は容易ではない。
証拠がなければ、悪くないというメッセージを今の子ども達に与えたら大変なことになる。相撲界の構造改革に期待したい。おそらく、現親方、現理事も困惑し、いつ自分に火の粉が降りかかるか気が気でないだろう。
政界も、よく似た状況にある。今のままでは、そう遠くない時期に解散総選挙があるのだろうか。元々、人の意見は色々あるはずだ。同じ政党であっても、意見の異なることはよくあるものだ。
まして、野党とは意見が異なることは当たり前である。これらを調整し、よりよい意見にまとめ上げるのが知恵というものではないだろうか。しかし、実際には政治家はそのようには動かない。
もしかしたら、次回の国政選挙では既存政党に冷たい風が吹くかもしれない。名古屋や大阪を見ればそのような予感がする。市民政党、地域政党が力を持つようになるかもしれない。世界の動きがそうであるように、
今の議員を選んだのは私たち国民なのだ。試されるのは、政治家ばかりではない。私たち国民だ。自分の一票をどのように使うのかによって国の方向が変わるからである。「たかが一票、されど一票」である。
政界と相撲界の前途は全く見えない。しかし、別の見方をすれば、新しい政界や相撲界が誕生する「産みの苦しみ」の時期かもしれない。
(日記:午前中、『数学のホームページ』作り。途中で、排雪作業。午後は、「音楽制作ソフト」の研究。夕方、今度は外孫がやってくる。長女の長男の誕生日だ。ケーキで祝う。17日は長女の誕生日、18日は長女の息子の誕生日、20日は私の誕生日、23日は長男の娘の誕生日。2月は誕生日ばやりだ。)