RSS
 

『ゲゲゲの女房』

02 10月

妻と2人で見る2つの連続ドラマ
 私は、そんなにテレビを見る方ではないと思っている。しかし、必ず見るドラマが2つある。それは、朝ドラと大河ドラマだ。今は、『ゲゲゲの女房』と『龍馬伝』だ。全て録画して、必ず家内と2人で見ることにしている。

  今日の時点では、『龍馬伝』は、6月20日以降まだ見ていない。『ゲゲゲの女房』は、今日、7月5日から7月14日までの9回を一気に見た。『ゲゲゲの女房』は、すでに終わって新しいドラマが始まっているのに、まだ、2ヶ月分以上残っている。

     家内が入院していたために、長い間見ていなかった。それに、何だかんだと忙しくて見る時間がなかった。村の祭りが終わり、三室祭りの踊り指導も終わってようやく夜時間が取れるようになった。そこで、今日は一気に9回分も見てしまったのだ。

  この『ゲゲゲの女房』は、特に興味があり、見出すと止まらない。それは、私が漫画家志望だった時代と全く重なるからだ。特に、テレビの出現で、漫画家が淘汰されるという漫画家志望の者にとっては最も厳しい時期に、私も漫画家志望だったからだ。

漫画家の世界の裏側を知らせてくれた漫画家Y.Y氏から来た手紙

紙芝居と貸本漫画を蹴散らしたテレビ
  今日見た7月13日のテレビで、主人公の水木しげるが語った言葉は、私にとっては、人ごとではない。

 「紙芝居も貸本漫画も、テレビに蹴散らされてきえていったようなもんだ。」

 実は、私の師匠 Y.Y氏はその貸本漫画家だったのだ(時には、雑誌の読み切り漫画も描いていたが。後に仲間と装飾関係の仕事を始めた)。私は、通信教育で漫画を学ぶと同時に、親戚筋の知り合いの漫画家 Y.Y氏に教えていただくことになったのだ。

   忙しいY.Y氏が私の描いたストーリー漫画の1頁を「私ならこのように描く」と言って描いてくれたこともあった。そのY.Y氏からは何度も手紙が来た。そして、漫画界の実情などを知らせてくれた。昨日、その手紙を見つけた。

  その手紙の中にも、テレビの出現が書いてあった。漫画か受難の時代の到来である。Y.Y氏に手紙には次のようなことが書いてあった。

 ・テレビの普及で漫画本が売れなくなり、原稿料が下がる。
 ・一流の漫画家が、その下の漫画家を弟子としてではなく、アルバイトのような形で、「べた塗り」、「枠線入れ」、「背景」、「脇役の人物」などを手伝わせ               ている。
 ・単行本(貸本漫画)は雑誌以上に不景気で利益が少ないため、安価で数多く出版しなければ利益が出ない。
 ・貸本漫画は読者の大部分が大人相手になり、画風がリアルになり、誰の画風も似通ってくる。出版社もそのようなものを要求する。

 いろいろ漫画家の厳しい面を教えてくれた。『ゲゲゲの女房』は、そんな時代の漫画界の裏の部分をドラマの中で見せている。私にとっても、人ごとではなく、とても興味を持ってこのドラマを見ている。

 それにしても、水木しげる氏の生き方には感銘を受ける部分が多い。私は水木しげる氏の足元にも及ばないが、漫画家を目指して時代の何かが、これからの生活に少しでも役立つことを願っている。

(日記:午前中は数学ホームページづくり。男女の生徒のキャラクターを描いた。数学講座に、自分の似顔絵と共に登場する人物の絵だ。午後も、3時までホームページづくり。その後、家庭菜園の草取りなど。夜、『ゲゲゲの女房』を9回分も見る。)

 
 

Leave a Reply