発表の機会でやる気を
思えば、今の二人の外人との出会い仕事の延長からだった。日本に来ている外国人の先生が問題なく、快適に暮らしているのだろうかということを尋ねるために会を持った。その会の最後に、「あなた方の趣味は何ですか?」と尋ねたときのことだった。
三人のうちの二人が「趣味は和太鼓です」ということだった。おまけに二人のうちの一人は「アメリカの大学で三宅を勉強しました」という返事だった。
三宅太鼓は、太鼓を横向きに、低い太鼓台に乗せてたたく独特の和太鼓である。リズムは比較的簡単だが、構えは全身を使う独特のもので決まればとてもかっこよいものである。
そして、まず最初に左義長太鼓を教え、4月からは和太鼓を指導した。しかし、彼女たちは7月にはアメリカへ帰るという。いくら熱心でも3ヶ月あまりで人前に出て太鼓を打つことはとても困難である。
そこで彼女たちに提案したのだ。「最後に友達を呼んで発表したら……」と。彼女たちは乗り気であった。しかし、時間がない。練習用のCDを持たせた。忙しくてもきっちりと練習した。
ラストミニミニコンサート
そして、明後日、遅羽公民館でミニミニコンサートを開催するのだ。彼女たちの友達が少しは来るだろうということだった。今日は彼女たちは忙しそうだった。しかし、今日は彼女たちにとって私の事務所(山児童館)での最終練習日だ。
地(ベースリズム)の異なる3曲を教えた。初心者にしてはとてもよいところもあるが、曲を途中で忘れてしまってミスすることも多かった。果たしてどうなることやら、21日が心配である。
せっかくの機会だからCDを
彼女たちは歌が上手い。とくにD三はとても上手だ。彼女のために何かを作って歌ってもらいたいと思っていたが、なかなか時間がなかった。昨日から、今日にかけて曲を作った。幾つ作っても、気に入ったものができない。通常は一ヶ月以上かけて一曲作るのだが、今回は二日ほどで作らなければならない。
彼女たちが帰国してしまうからだ。昨日作った曲を今日聴いてみると、全く気に入らない。朝から、コンピュータの前で、曲作りに集中した。頭からメロディーを搾り出そうとするが、なかなか出てこない。その前に疲れてしまった。
ギターでメロディーを考える → パソコンに入力して聴いてみる → 修正する
この繰り返しだ。パソコンで聴いてみるとおかしな所がよく分かる。しかし、それ以上のメロディーを作るとなると簡単ではない。正に「産みの苦しみ」だ。
そして、ようやく、午後5時に不満足ながら、メロディーはできた。CDにした。歌詞はまだ十分ではない。今晩から明日の昼にかけて歌詞を作らなければならない。寝ている時間がなさそうだ。
(日記:終日歌作り。午後7時より9時まで太鼓のレッスン。本当に疲れた一日だった。パソコンと太鼓で腕は棒になった。)