ボーナスを何に使うのか?
参議院議員選挙が行われた。国民の審判が下ることになる。
先日ボーナスの使い道についてのアンケート結果がテレビで放映されていた。使い道の第1位は「貯蓄」であった。外国人のキャスターが「信じられない」というようなコメントをしていた。
私見だが、国家、すなわち政治に対する不信感から、多くの国民は「貯蓄をしなければ自分の将来が危うい」と感じているのではなかろうか。従って、消費意欲は持てず、結局、簡単には景気はよくならないのではないだろうか。
国家に対する信頼感がある国では、安心してボーナスを消費にまわすことができる。巡り巡って景気もよくなり、福祉や教育にまわす財源が確保できるということになる。
世界の消費税は
世界の消費税を見ると、日本と比較できないほど高い。しかし、国民はそれらを支持しているようである。北欧のスウェーデン、デンマーク、ノルウェーなどは25パーセントの高率である。ヨーロッパのほとんどの国も20パーセントである。日本と比べればかなりの高率である。
私もノルウェーへ行ったことがあるが、オーバーに言えば、所得の半分近くを税金として治めなければならない国である。しかしながら、小学校から、大学まで学費は無料であり、医療にも無料である。福祉も進んでいる。
私が訪問した10数年前には、週末にはかなりの人達が、ヨットを持ち生活を楽しんでいたのである。国家に対する信頼感は大きいために、このような税制を支持しているのではなかろうか。
どうも最近の我が国では、国民の政治に対する不信感が強いのではなかろうか。どの政党に任せたら、国民がある程度納得する方向に日本を持って行ってくれるのだろうか。
明確なビジョンを示して、それを実行し、国民に対する信頼感を取り戻してほしい。そうすれば、多少の負担を国民は受け入れるだろうと思う。国家に対する信頼感があれば、安心して日々の生活を送ることができ、余裕のお金を貯蓄にまわすだけではなく、生活の豊かさのために使うことができるのではなかろうか。
景気浮揚はその先にあるような気がしてならない。国民の政治に対する信頼感のなさが今回の結果に表れたり、投票率の低さに表れているのではなかろうか。
(日記:終日、物置の整理。ないと思ったものが出てきたり、どこに置いたのか忘れていたもののありかが分かったりして、疲れはしたが充実した一日であった。思いでの写真もいろいろ出てきた。)