千里の道も……
何かことを成し遂げたい場合に、人はどのような態度で臨むのだろうか?目標や夢が大きすぎたり、現実離れしている場合には、簡単に諦めてしまう場合が多いのではないか。
誰でも素晴らしいアイディアを思いつくことがある。しかしながら、これらを実現しようとすると、あまりにも時間がかかったり、費用がかかったり、仲間が必要であったり、規制があったりして、それらの前で立ちすくみ、せっかくのアイディアを生かせずに終わってしまう場合が多い。
また、十分考えもせずにスタートするために、途中で挫折することも多い。しかし、こうした状況を乗り越えて実現する人間もいないわけではない。“千里の道も一歩から”のことわざの通り、いかなる道も最初の一歩があるはずである。
これらを実現するには、プログラムという発想が必要ではないだろうか?実現するための手順である。
丸投げでは……
行政の場合には、最初から逃げ腰で専門家と称するプロ、コンサルタントなどに依頼する場合が少なくない。こうしたプロに依頼する前に、自前でどこまで考えられるかを私たちは問題にすべきだと、近年痛感している。
また、「プロ」といわれる人も万全ではない。自分たちの周囲を見渡せばそのような例はいくつでも列挙することができる。
なぜなら、プロと言われる人たちでも、地域の実情、つまり、地域の人の考え方、地域の人材の有無、天候、風俗習慣、ライフスタイルなどを十分把握せずに、全国一律に同じ発想で計画立案することが少なくないからである。
また、何年かに一度やって来る風、雨、雪等災害の状況を無視したアイディアでは地域になじまない場合も多い。
逆に、滅多に使わない機能を過大視する場合もある。そのために、日常のもっとも必要とする部分が十分でない場合も多い。
まずは自らの頭で考える
私たちは、先ず、事を為すに当たって、自らの頭で考える習慣をつけるべきである。現状をよく分析し、何を改め何を生かすか、つまり、前例を改善する勇気を持つべきである。また、形式的にならないこと、つまり内容重視で、実行に当たっての道筋(プログラム)を考えなければならない。
どのような理由(考え方:哲学)で、何から、どのような組織をつくり、どのような手順で行動するのかを十分考えて、第一歩を歩み出さなければならない。そして、進む勇気と共に、改め、後退する勇気も併せて持たなければならないと考えている。
退職してから、すでに1ヶ月あまりが過ぎた。ここ、2、3ヶ月ぐらいは充電期間だと考えている。やりたいことはいくつもあるが、毎日が目の回るように忙しくて、今は、何からすべきかを考えている。
これまで放置してきたことがあまりにも多く、今は身の回り(家の周り)の整理整頓に追われているからである。
しかしながら、頭の中では、退職プロジェクトの実現に向けて、何から始めるかと考えているところである。
(日記:朝から午後3時まで生け垣の支柱を直すなど庭木の手入れ。ほとんど外で作業をしているためにだいぶ日焼けがして、いなかもんらしくなってきた。夕方、事務所の整理整頓。)