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ご近所トラブル

08 3月

近所との付き合い方
  「ご近所トラブル」という言葉があるが、これは何も家と家の関係ばかりではない。村と村がトラブルを抱える場合もあれば、町と町、国と国……がトラブルを抱える場合もある。

 大きな話で言えば、我が国も、国境を巡って常に争いを続けている。その上、国境を通り越して汚染された空気が勝手に侵入してくるから困ったものだ。遠方の辺鄙な島だと思っていたものが、その島の周辺に地下資源があるとなると、どちらも簡単には譲れない。

  これらを裁く国際機関もあるようでないに等しい。よい方法は簡単には見つからない。最後は武力に訴えるしかないのだろうか。どんなに文明が進んでも平和を維持するには武力が必要なのだろうか。

 ちょうど、アメリカでは銃は相手を攻撃するためではなく、自分を守る大切な武器であるとの感覚があるようだ。そのような理由であっても、個人が武器を持てば、何が起こるか分からない。個人の暴発によってどれだけの命が失われたことか。

  町と町の関係も、よく似たところがあるようだ。力を合わせれば、両方が発展すると思うのだが、実際にはいがみ合ってベクトルが合わない。悲しいことだ。

 規模を小さくすれば、家と家の間でも、時と場合によっては、トラブルが発生する。我が村では、今、高齢者の一人暮らし、二人暮らしが増えている。村の全戸数の三分の一がそうだ。

我が片瀬の背後には白山を開いた泰澄大師ゆかりの「大師山」があり、その背後一帯を「奥山」と呼んでいる。この奥山の所有権を巡って、近隣の村々が常に争い、暴力事件が起こり、訴訟に持ち込まれることもあった。これもある意味では、村と村との「ご近所トラブル」の一種であろう。そうしたことが書かれたこのがこの本である。

  数年後には、大変なことになる。一人暮らしがドット増えることになるだろうし、新たな高齢者の二人暮らしも増えるだろう。ご近所トラブルを起こしている場合ではない。

  今回の我が地区の『生活アンケート』にも、「ご近所トラブル」についての項目も入れておいた。地区の実態を把握し、区民が仲良くするために、何をすべきかをみんなで考えたいと思う。そうしなければ、地域は「持続不可能」になってしまう。

  小学校も中学校も、高校もそれなりの距離にあり、スーパーもコンビニも役所も、総合病院も車で数分の距離にあるのに、田舎に残らず、都会へ出てそのまま住み着く若者が少なくない。

  やはり、若者が働く場所が一番大切だと思う。ここに残った若者に期待したいのは、悲観するのではなく、ここで何ができるかを考え、チャレンジしてほしい。レベルの低い「ご近所トラブル」を起こしている場合ではない。

(日記 終日、区の決算総会のための資料作り。一人漫才でなかなか進まない。午後、会計処理のための通帳記帳のためJAへ行き、帰りに図書館へ寄って『奥山の歩み』を借りた。決算総会までにはこれを勉強しなければならない。夕方、家内が福井の娘の所へ出かけた。夕食は一人。早くフリーになって創作活動に戻りたい。)

 
 

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