ぼろを出さなければ
先日テレビでリーダーについて話していた。その中で、失敗を表彰する会社が紹介されていた。この会社は社長の考えによりこうしているのだ。社員は、前向きの挑戦をし、ミスをしても責められることは少ない。
しかし、一般に、議会のある公務員の世界では、「ぼろを出すことは致命的」という風潮がある。そうした社会では、前向きの意見を出すよりも、ミスをしないことに重点が置かれているようだ。従って、リーダーの言うとおりに事を進めるだけで、自ら新しいことにチャレンジすることは少ない。
従って、組織としては発展は望めない。また、ぼろさえ出さなければ、それなりに出世もするのだ。無理をしてまで、前向きに新しいことを考える必要はないのだ。しかし、これでは、市民、県民、国民に奉仕するという本務をおろそかにし、自己中心的に世渡りしているだけではないのだろうか。
それにしても、最近の閣僚は、野党があらを探さなくても、自らどんどんぼろを出すのだから情けない。減点主義以前の問題だ。「ネバー、ネバー、ネバー、ネバー、ギブアップ」と、力説していた野田総理であるが、閣僚の任命責任はどうなっているのだろうか。
いろんなグループに気を遣って閣僚を任命し、結局、自らの進路を危うくしているように思える。そこで、野党からは、待ってましたとばかりに攻められるのだ。そのうちにギブアップとならなければよいが。
世の中、特に、若い人を育てようと思ったら、減点主義だけでは育てられないだろう。長所を伸ばす「加点主義」でいかなければならないのではないか。前向きの姿勢、チャレンジ精神、豊かな発想に対しては、積極的に評価するようにしたいものだ。
私自身の経験からも、失敗を責めるよりも、私のよいところを積極的に評価してくれた上司がいる。私は、自分の恩師をあげるならば、先ず第一にこの人をあげたい。今日の自分があるのもこの上司のお陰だと思っている。
勝手に行動していた私ではあるが、褒められてどんどん前向きになったように思う。自分では一番苦しい時期だったが、この上司のお陰で充実した教員生活を送ることが出来たと今も感謝している。
(日記 朝一番に車庫の雪下ろし。鉄骨で作ってあるのでつぶれる心配はないが、やはり下ろしておこうと屋根に登った。非常に重い雪であった。その後、事務所の駐車場に融雪のパイプを設置した。水中ポンプで川から水を上げ、穴のたくさん開いたパイプ(昨日、事務所隣の配管屋さんに作ってもらったパイプに自分でたくさんの穴を開けたもの)につないだ。駐車場の雪がかなり溶けた。午後4時より親子太鼓。いよいよ来週の日曜日が本番だ。特に、保護者の方が気合いが入ってきたようだ。もう一ヶ月あればと思うが、そうもいかない。来週は余分に練習時間をとった。)