退職者の集い
数日前、退職仲間の会『勝山市長和会』の誘いを受けて、山中温泉への日帰り旅行に参加した。午前9時頃、近くの待ち合わせ場所へ集合し、途中で会員を集めながら、丸岡の竹田地区を通って山中温泉へ向かった。
今日の目的地は山中温泉『花つばき』であった。宿へはいる前に、『こおろぎ橋』で下車し、『鶴仙渓』を見ながら川に沿って歩き、『あやとり橋』まで散策した。天候もよく、渓谷は紅葉には早かったが、豊かな水と川沿いの木々の緑がとてもきれいであった。
午前11時に『花つばき』には入り、早速風呂に入った。私は三種類あるといわれる温泉のうち、「湯畑」と言われる川沿いの露天風呂に入った。ここは混浴である。ただし、男は、腰から下を、女性は胸から下を専用の布で隠してはいるのだ。
「湯畑」は、養魚場のいけすのようにいくつかのコンクリート製の露天風呂が並んでいる。せせらぎの音を聞きながら、風呂に入っていると忙しい日々の生活を忘れてくつろぐことができた。
風呂の後、総会があり、懇親会が始まった。高齢者の元気な姿を見れば「自分もあの年齢までは元気でいたい」という勇気が湧いてくる。持病を持っている人もいる。これからは、何よりも健康が大切だと感じた。
釣りに熱中している人、テーマを決めて研究している人、農作業に没頭している人、それぞれが自分の人生を豊かに生きていると感じた。私も、持論の「これからは、自分の物差しで、自分の合点のいくように生きていきたい」と話した。納得する人もいた。
宴会の後、3時に宿を出て、4時頃勝山に着いた。久しぶりに普段会わない人と会えてよかった。これからも、このような会には積極的に参加したい。高齢化社会の生き方の一つに、“健康のためにも、できれば日中の時間の40%は家から外に出た方がよい”と言われている。納得できる生き方だ。
この会に参加して、これからも、自分流で豊かに生きたい、そんなことを確信にした一日だった。“地域のため、家族のため、そして、自分のため”に明日からも、肩に力を入れずに生きていきたい。