職員の創意工夫が見られる旭山動物園の行動展示
旭山動物園(7月28日午前中) 札幌のホテルを出て一路旭川市の旭山動物園へ。この旭山動物園は、マスコミ等では有名な動物園だ。家内も「一度は見たい」と言うので見学を決めたのだ。
「旭山動物園」はどこにでもあるような地方の小さな動物園だ。象、ライオン、パンダはいないし、イルカやシャチ、鯨などのショウもない。
ここでのスターは、「シロクマ」「ペンギン」「アザラシ」「カバ」だ。他の動物園なら、さっと見て通り過ぎるくらいありふれた動物たちだ。しかし、その展示方法は全く独特だ。
「シロクマ」は、陸上でも、水中でも見ることができる。間近で見るその姿はとても迫力がある。また水中を動き回る姿をとてもユニークである。いつまでも見ていても飽きが来ない。
「ペンギン」は下や横からから見ることができ、まるで空を飛んでいるようだ。入園者は水中にあるガラス張りの通路を通りながら見るのだ。
「カバ」は、上から横から下から見ることができる。思ったよりもはるかに敏捷性があり、見ていても飽きが来ない。
「アザラシ」はガラスの筒を上から下へ、下から上へ泳ぎ回っている。写真を撮ろうとしても、なかなかシャッターを切れない。写真を撮るために何度も何度もシャッターを切ったがよい写真は撮れなかった。
それにここの動物園は手作り感がいっぱいだ。看板などはほとんどが職員の手作りのように見える。ちょっとした場所にもその工夫が見られる。
また、動物の視点で他の動物を見る工夫も凝らされている。猛獣の中のウサギの視点、雪原の中でアザラシの視点でシロクマを見ることができるような工夫もなされている。
このような旭山動物園の「動物の生態や習性に合わせた展示方法」おかげで全国トップレベルの人気を誇っているとのことである。
人気の秘密がわかった気がした。まちづくりでもビジネスでも教育でも何にでも応用の利く考え方である。まさに「知恵無限」である。
(7月28日の午後の見学は次回)