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行事に子供の参加を促したい

18 3月

魅力ある行事にするには
  最近、いろんな行事が簡略化している。冠婚葬祭も、業者によりてきぱきと短時間で行われるようになった。明治の末期に、我が村の若者達が、『日曜倶楽部』を結成し、『片瀬誌』なる雑誌を発刊した。

  そこには、様々なことが書かれていて興味深い。その中には、いろんな行事についても書かれていて、その後書きに次のように書かれている。

  「……。元服祝、報恩講、祭礼、およびその他の行事を消極的に観察すると、ご馳走を食べ、お客をもてなしているだけで、無駄な消費をしているという人もあろうが、徳性を涵養上、すこぶる重大なことに属する。なぜならば、徳性を涵養するということは最終的には人情を厚くすることに他ならない。……」

 大正元年頃にも、行事を簡単にしようとする動きがあって、これらを戒めている論調が見られる。ところが、この傾向は、その後もずっと続き、例えば各家庭毎に行っていた「報恩講」は完全に廃れてしまった。

3月末に行われる『涅槃団子まき』のポスター。私たちの子供時代も行われていたが、その後、廃れてしまった。復活して数年になる。

  祭りも、「若い衆まつり」、「弓矢(前夜祭)」、「本祭り」、「後祭り」と行われていたが、今では、少しずつ簡素化され「本祭り」のみになってしまった。この本祭りも、近年は、抽選会を行うだけになっていた。

  三年ほど前に、有志が集まり、祭りを盛り上げようとした。そして、伝統の銭太鼓(他県の模倣)をオリジナルに作り替え、『片瀬豊年ばやし』として、蘇らせ今日に至っている。今年もすでに、市外への出演が決まっている。

 銭太鼓と同時に、小中学生女子による『浦安の舞』も続いている。昨年は、中学生男子による『獅子舞』も始めた。今年も、何らかの形で祭りを盛り上げたいと思う。

  地域を活性化するには、子どもたちの参加は不可欠である。いかなる行事であろうと、子どもたちと一緒に行わなければ後へは続いていかない。子どもたちが興味を持てる形で、子どもたちが活躍できる形で地区の行事を見直さなければならない。

  子供会育成会の皆さんの理解と協力が不可欠である。また、子どもたちとのコミュニケーションを図ることができなければならないだろう。その第一歩が、あいさつだと思っている。

  あいさつは 心と心の 握手です

(日記 午前中は、『涅槃団子まき』のポスターを作った。村にある曹洞宗の仏母寺の行事だ。私たちは、浄土真宗だが、村の先人がこの寺を片瀬へ移し、今日まで守り続けているのだ。そのため、区長が「仏母寺奉賛会長」になっているのだ。外国の宗教なら大問題になり、戦争になりかねないのだが、日本では神と仏を一緒に祀ったり、異なる宗教を排斥することはないのだ。平和的であると言ってもよい。午前11時頃、「見守り隊」の感謝の会のために小学校へ出かけた。)

 
 

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