波紋を広げる石原都知事の発言
ニュースを見ていたら、突然石原都知事の「尖閣諸島購入」のニュースが入ってきた。モーニングバードをはじめとするニュース系の番組ではこの問題を取り上げていた。
漁船の衝突問題など尖閣諸島を巡っては以前から問題が起こり続けていた。この近辺は漁業資源だけではなく天然ガスや油田など多くのエネルギー資源が埋蔵されている豊かな海だ。
中国の漁船衝突問題でも、政府は打つ手をなくし、責任回避をしていたように思えた。しかし、突然衝突の瞬間のビデオが暴露されて、衝突時の実態が明らかになった。暴露されなかったら、国民は全く状況が分からなかっただろう。当時の政府のこの問題に対する立場は無責任であるように思えた。
そんな問題の多い尖閣諸島であったが、今日、アメリカで石原都知事が「尖閣諸島を東京都が購入する」と宣言したのだ。おそらく、政府は対応に困るだろう。問題を先送りにしてきただけに、日中関係がこじれはしないかと心配しているに違いない。
インターネットを見ると、早速この件に関するニュースが並んでいる。当然のことだが、賛否両論がある。「関係閣僚は困惑している」とのことだが、この問題の処理ができる閣僚は現政権ではいないのではないかと思われる。
【尖閣諸島】
・石原知事「都が購入」…民間所有者と合意
・石原知事発言…都民「税金なぜ使う」
・都庁、情報収集に追われる…石原知事発言
・関係閣僚は困惑…石原知事発言
・石垣市長、好意的受け止め…石原知事発言
・識者「中国を利する発言」
・沖縄は期待と困惑
・台湾が苦言
・中国反発は必至
・橋下市長称賛「石原知事でしかできない行動」
・中国「いかなる措置も違法」
・日中関係改善にまた難題
しかし、このようなときに、キャスターやコメンテーターも含めて、「都の税金をなぜ使うのか」とか、「購入によって都民の利益があるようにしてほしい」などの意見があったが、そんなレベルの問題だろうか。当然国家が関わる大きな問題であると思う。
またしても、政治家には大きな試練が待ち受けている。果たして乗り切れるのだろうか。大いに心配である。国の内も外も大きな問題が山積している。原発処理と再稼働問題、震災復興、沖縄の基地問題、税と福祉の一体改革、デフレ、円高、……。
そして、今回の尖閣問題。処理能力以上の問題が山積している。今こそ、与党だ野党だと言っていないで、「オールジャパン」でこれらの問題に対処してほしい。
(日記 午前中、区長関係の事務処理。途中で、見守り隊の活動。その後、大野の整骨院へ行く。夜は、各種団体の「教化育成費」を配りに区内を一周する。その都度、いろいろ話すことができた。普段話さない区民と話せるのはうれしいことだ。)