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原発再稼働・・・結論ありきか?

07 4月

何を優先するのか
   原発再稼働問題が、連日テレビや新聞で報道されている。関西電力・大飯原発3号機と4号機の再稼働に向けて、政府は3回目の閣僚会合を開き、新たな安全基準を決めたという。

  枝野経産大臣は、「原発再稼働については、4人の閣僚が3回にわたり、安全性について徹底的に議論した。」という。しかし、信用を失った政治家の言うことを国民あるいは県民がどれだけ信ずるだろうか。

  素人目にも、「初めに再稼働ありき」と思ってしまう。政府は、関西電力に対して安全基準の実施計画、いわゆる工程表の提出を指示したという。来週中にも提出される工程表を受け、4閣僚による会合で再稼働の可否を判断するというのだ。

 果たして、4閣僚で安全性を審査し、再稼働の可否を科学的に決められるのだろうか。専門家でさえも判断できない放射能の危険性や原発の安全性を判断できるのだろうか。

 テレビなどで原発立地地区の人や近隣の人、近県の人達の意見は、それぞれ大きく異なる。それは、何を優先するかが違うからだ。原発立地地区の人達は、先ず経済的な問題を第一に考えて早期に再稼働すべきだという。

  安全性を優先させる人達は、拙速だという。安全性を確保するための計画書を出すことと、安全性を確保するためにハード面などの整備を終えることとは別だ。「(今後)安全対策を施す」と「(すでに)安全策を講じた」では大きな違いがある。

  私個人は、安易に再稼働しない方がよいと思う。一日も早く、日本にあったエネルギーに対する考え方を明らかにし、新エネルギーを生み出す研究をすべきだと思う。その間、私達は、ある程度は不足に対して我慢しなければならないと思う。

  メタンハイドレードが日本を救うエネルギーになると言われているが、国の総力を挙げて研究できないのか。それとも、原発ムラの者がブレーキをかけているのか。金や人材を投入して一日も早くこの難局を乗り切って欲しい。

  それまでは我々も多少は我慢すべきであろう。しかし、真夜中でも最もエネルギーを使う国は日本ではなかろうか。宇宙飛行士の話したことを新聞で読んだことがあるが、真夜中の日本列島は煌々と輝いていたという。エネルギーは、まだまだ節約できるように思う。

  西川一誠知事は昨年4月から国に対して安全基準を示すよう求めた。一貫して「福島第1原発事故の知見を踏まえた暫定的な安全基準の策定」の必要性を訴え続けたのだ。

 ようやく、新たな暫定基準が示された。地元への一定の配慮を示した形だが、原発稼働ゼロを回避するためのつじつま合わせに終われば、国民の一層の不信を招くことになる。

  これで安全かどうかを誰も判断することができない。そもそも原発は完結した技術ではないように思う。便宜上エネルギーを使ってはいるが、トータル的にはまだ発展途上のエネルギーであるように思えてならない。

 「トイレのないマンション」と言われる所以である。信頼感を失った者の言動は誰も信じない。今、政治家や学者など専門家の信頼感が失われている。こんな中での、増税を急ぐ総理も与党も野党も国民のや厳しい審判を受けることになるだろう。

  それにしても、若い人達は、今の状況をどのように感じているのだろうか。江戸時代の末期に似てはしないだろうか。それとも、大戦前後の状況か。何にしても閉塞感の漂う時代であることには間違いない。

(日記 午前中、映像編集。一進一退だが、わずかに進んでいるように思う。はっきりしていることはあれこれやってみることだ。午後も、作業を継続。目標の8割まで来ただろうか。午後4時より、『親子太鼓教室』。みんな結構うまくなった。保育園児もとうとう小学校へ入学した。小学校1、2年生は私にとっては孫のような年齢だ。私を見つけると遠くから手を振ってくれる子もいる。太鼓も確実に上達している。1、2年後が楽しみだ。)

 
 

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